はい!なんですか!
なんですかって……ドアにバーが掛かってては入れないんだよと思ってドアを開けようとしてたんだけどどうも来てくれない。おっかしいなーと思って声を掛けたらようやく開けてもらえて……ん?どうした?
さっき、家帰ってきたら隣の部屋の玄関をどんどん叩いてるおばあちゃんがいて、何してるんだろう怖いなと思いながら家に入ったら、こんどはうちに来てドアノブをガチャガチャやってどんどんやって、ドア越しに「なんですか!」って聞いたら「親戚の人間がごにょごにょ」と要領を得なくて、ちらっと見たらうちの傘立ての傘を1本1本出して見てて、さすがに怖かったんで、「うち関係ありませんから!警察呼びますよ!」って言ったらどっか行った
なにそれこわい!そりゃ開けんわ!僕もまた悪いことに「まーた間違えてバー掛けちゃってるよ」と思ってがんがんドア開けようとしたから余計に怖かっただろうなあ、ごめん。
多分痴呆老人の徘徊なんでしょうね
近所の喫茶店におばあさんの行方不明の写真が貼ってあったりして、そういうどっか行っちゃう、どこにいるかわからなくなる的な話って割とよくあるみたいなんだけど、多分これもそうなんだろうなあ。こっちにしてみたら迷惑でしかないし、恐怖すら感じるけど、本人は本人で自覚なく「このへんに親戚が住んでるはずなんだけどどこの部屋かわからなくなっちゃった」とか「ここに住んでるはずなのに意地悪して出てきてくれない」とか思ってるんだろうな。どうしようもない。すぐにご家族に連絡取れるような感じなら良いけど、どこの誰やらかもわからないし……マンションの5階まで上がってくるっていったいどんな執念なんだ。ちなみに、傘立てにあった僕の壊れた傘がなくなってました
どうせ捨てようと思ってた傘だったのでなくなっても全然良くて、彼女の人の良い傘持って行かれなくて良かったねーなんていう話をしていたんだけど、ランニングから帰ってきてよくよく見てみたら、隣の部屋の玄関前に止めてある自転車に掛けられてました。なんでだ。傘をどこから取ってきたかも解らなくなってしまっていたのか。また来るのかなあ。ちょっと怖いなあ。