ドメインをムームードメインからAWS Route53に移管してみた【#np2020】

インフレきたー!ドメイン料金が年々値上げしている理由を考察してみた

始めてドメインを登録した業者は、ロリポップのドメインサービスのムームードメインで、まだGMO傘下になる前のことでした。

価格は808円だったと思います。今日では、1382円ですので、12年間で値段が1.71倍になった計算になります。すさまじい値上げですね。

この12年間でここまで値上げしたものも珍しいでしょう。



ここ最近何年か、ドメインの管理費が高騰してますよね。昔はメジャードメインのものなら年間800円とかの管理費で済んでいたのが、倍ぐらいになってます。徐々に保有ドメインを減らしてはいますが、減らせないものもあってなんとも。そろそろ公正取引委員会はGMOに独占禁止法を適用してくれ。やってらんねえ。




ドメイン代の値上がりで起きた逆転現象

国内のドメイン管理費が高騰する中で、アメリカ企業であるAWSのドメイン管理費は変わりませんでした。メジャードメインの場合月1$、年間$12。しかもLightsailなら最大3ドメインまでDNSホストゾーンが設定出来ます。お得。

3ドメイン以上はネームサーバ関連のコストが掛かりますが、このサイトのように小さなさいとなら無視出来るレベルです。1ドメイン当たり月間$0.6ぐらい。ドメイン管理費と合わせると年間で$19ぐらい。現在のレートだと約2,000円でムームードメインのドメイン管理費よりも少し高く感じるものの、AWSにはSSLも含まれているので実はかなりの割安。



実際にやってみた

手続きは全く難しいことなく、この辺を読めば簡単にできます。

お名前.comからAmazon Route 53へドメインを移管する | DevelopersIO

僕の場合はムームードメインでしたが、「認証コード」の取得の仕方が異なるだけで流れは同じです。

やってみると移管作業自体は基本待つだけで難しいことはなにも無し。もちろんドメインを移管せずにネームサーバだけRoute53を使うというやり方も出来るので、

  1. まずネームサーバを移行して
  2. 問題がないのを確認したらドメインの移管を行う

みたいにしていったら良いかなと。AWSに移管した段階でドメインの期限が「1年延びる」ので、ムームードメインに払ったお金も、AWSにはらうお金も無駄にはなりません。もし今後むちゃくちゃに円安になったりしたらまた戻せば良いし、保有してるドメインを順次移管していこうかな。

特にメジャードメインじゃないドメイン(僕の場合持ってるのは「1ni.co」だけですけど)は費用対効果が大きそうです。ムームードメインで高いんだよね……(3,480円→$25)



注意点

権限に注意

最初2度ほど移管に失敗してしまって悩んだんですが、なんのことはない決済権限のないIAMで移管作業を行ってしまっていたからでした。管理者権限でAWSコンソールにログインし直して、移管作業を進めたら問題なく完了出来ました。

ドメインのメールアドレスは正しいものにしておく

有効性確認のメールが届くので、正しいメールアドレスが設定されている必要があります。届いたメール内のリンクをクリックして認証する方式で、認証しないまま一定期間が過ぎると移管作業がキャンセルされてしまうので注意が必要です。

先にRoute53に移行しておく

移管作業が終わってRoute53の設定に進むという手順でやると、ムームードメインで設定していたDNS設定がわからなくなります。設定をメモしておいてあとでその通りに設定しても良いんですが、どうせあとでネームサーバも切り替えるなら先にRoute53でホストゾーンを作っておいた方が便利です。

連絡先情報にプライバシー保護を

ムームードメインではWhoisへの登録情報をGMOのものにすることが出来ましたが、AWSでもプライバシー保護を設定することが出来、名前、住所、電話番号、E メールアドレスを他の情報に置き換えることが出来ます。

ドメインの連絡先情報のプライバシー保護の有効化/無効化 – Amazon Route 53

まあデフォルトで有効になっているので、わざわざ無効にする人はいないかも知れませんが。