飲食店勤務なので、日常的に「ありがとうございます」っていう機会があるのですが、あまりに日常過ぎて言い方を崩している内に上手く言えなくなってました。
文字表記するとどうなるんだろう……
例えば、子音が消えてしまって、
ありあとござーす
とか、比較的言いにくい母音「お」が消えてしまって、
ありあたーす
とかかな?
言ってる分にも聞いてる分にも、「だいたい合ってる」って感じなので、別にそれでい言っちゃ良いんだけど、居酒屋だし、でも気付くとなんか気持ち悪い。で、試しに意識して「ありがとうございます」って言おうと思って言ってみたけど、ちゃんと言おうとするとなかなか難しい。
コツは、ポイントを「とう」の部分に持ってくること。最初のアクセントを「りが」に持って来ちゃうと、「と」への意識が散漫になって、強く吐き出す感じの「と」の発音がぼやけちゃう。あとテンポ良く言うのも大事。挨拶であるせいか、無意識のうちに費やす時間が決まっていて、最初の方に時間を掛けすぎると、あとの方がいい加減になりがち。「ありがとうござーす」みたいな。
結局は、しっかり口を動かすことが大事になってくるので、慣れて口が動かなくなっちゃうとねー。大きな声で言うのでなおさらです。直すのにしばらく掛かります。僕もきちんと言えるようになるのに1週間くらい意識してようやくでした。慣れって怖いね。
ちなみになぜ「ありがとうございました」ではないのか
うちの店でなぜ「ありがとうございます」なのかはよくわからないけど、スターバックスの人は前に読んだインタビューの中でこんなこと言ってました。スターバックス店員5年目のわたしの譲れない接客のこだわり : 花柄シュリケンblog
スターバックスでは必ず「ありがとうございました」ではなくて「ありがとうございます」と言います。
「ました」だと縁が切れてしまうニュアンスだから。
スターバックスはお客様にとって家・職場や学校に続く、第3の居場所(サードプレイス)のため、「いつでも気軽に戻ってこれる場所」、ということで「ありがとうございます」という言葉でお送りします。
わたしが気をつけているのは、お客様が立ち去るタイミングをわたしが決めない、ということです。
おつりとレシートを渡して、その流れ出れでセットのように見送るニュアンスの「ありがとうございます」って言うのは、せかされてるようで超機械的かな、と。
お客さんが財布にしまって、バック持って、一歩踏み出したタイミングで「ありがとうございます」を言うのがわたしのこだわりです。 見ていなかったとしても、笑顔で!
「ありがとうございます」は接客の一番最後の最後で、ややもすると気を抜いてしまうところだけど、最後の最後に気持ち良く送り出すことで、お客様の印象も変わるよねというね。勉強になります。ありがとうございます。