「しんきくさい」のニュアンスが実はあんまりわかってない

「しんきくさいことして嫌がられた」というような文章を見掛けて、さすがに京都に20年近く済んでるのでなんとなく言いたいことはわかるんだけど、実はきちんとしたニュアンスまではつかめてない。「しんきくさいこと」は「面倒くさいこと」と同じような感じで捉えてるんだけど、どうもそれはそれで「しんきくさい」と「めんどくさい」は違うらしい。


調べてみると「しんきくさい」は近畿地方の方言で、意味は、

しんきくさいとは – 日本語表現辞典 Weblio辞書

しんき くさ・い [5] 【辛気臭い】
( 形 )
〔おもに関西地方で〕
思うようにならなくて,じれったい。気がめいってしまうさまである。 「 - ・い話」


という感じ。邪魔くさいとか、鬱陶しいとかそういう感じに似てるのかな。よくよく考えたら、「しんきくさい」という言葉自体は静岡にいたときでも見聞きしていたので知らない言葉ではない、でもこっちで聞くとニュアンスがよくわからない。なんでかなーと思っててはたと気付いた、


近畿以外だと「しんきくさい」は「しんきくさい顔」という表現以外で使わない。


この場合の「しんきくさい顔」は「暗い顔」「景気悪い顔」くらいの意味で、主に「しんきくさい顔するなよ」(お祝いの席だからとか、これから頑張ろうって言う雰囲気なんだからとかいった状況で、もっと元気出していこう的な使われ方)といった感じで使われます。それならわかるんだけど、でもこの「しんきくさい顔」のときの「しんきくさい」は、近畿地方で使われている「しんきくさい」とは少し意味が違う気がする。大元は一緒なんでしょうけど、なんか違う。


こういうのって難しいなー