成瀬選手って「今日のホームラン」にしょっちゅう登場していて、そのつど「飛翔成瀬」なんて煽られてるんだけど、実際のところどれくらい打たれてるのか気になったので調べてみました。
欲しいデータは9イニングス当たり何本のホームランを打たれるかを示す「被本塁打率」(被本塁打×9/投球回数)。ピンポイントでそれがわかるリンク出来るデータは見つからなかったので、「スポーツナビ」の選手成績一覧からデータを拾ってみました。
まず、被本塁打の多い順に並べるとこうなります。
ここまでで一番多く打たれているのは成瀬投手です。しかし成瀬投手は投球回数が多いので、必ずしも「本塁打を打たれやすい」というわけではないかも知れません。というわけで「被本塁打率」を計算して並べ替えてみます。それがこちら。
上位2人の投球回数が30回以下であること、4位の八木選手の投球回が成瀬選手の半分の40回であることを考えると、成瀬選手の被本塁打率の高さは際立っています。もちろん上位選手に東京ヤクルト、横浜DeNAなど狭い球場をホームとする選手が見られることから、「被本塁打率」が選手の実力に本当に直結しているか?と問われるとなんとも言えませんが(実際に球場データを補正した「真の被本塁打率」がBaseball LABさんのコラムで提案されています)、少なくとも言えるのは、
成瀬投手はホームランを打たれやすい。
コメントは基本的に印象ベースで付けられるもんですが、印象に残るくらい打たれてるってことですかねえ。
ちなみに
成瀬選手は2014年までは千葉ロッテマリーンズに所属していました。その時の成績は下記の通り。被本塁打率は1.0くらいが目安なので、成瀬投手は決して昔からホームランを打たれやすい投手だったわけではありません。むしろ少なかったくらい。近年の被本塁打率が高くなっているのは、もちろん球場の狭いヤクルトに移籍したこともありますが、やっぱり2013年の怪我の影響が大きいんでしょうね。千葉時代の成瀬選手は好投手の印象が強かったので、ヤクルトでもなんとか復調して欲しいと思っています。頑張れ成瀬。