「おばんざい」って大事だよなーと思っている今日この頃。

菜の花と舞茸の塩麹和え、作りました。 #dinner 辛子も効いてます。


勉強の一環として家でもなるべく手早く料理をするようにしています。手早く終わらせることが出来れば、より多くの品数を揃えられたり他のことにエネルギーを注げたりするし、しかもそういうのって毎日心がけていかないと上達しないし。料理本に添えられている「15分で出来る」とかはまあ、前準備も片付けも考慮していない(酷いのになると下ごしらえの時間も除いてる)ので良いとしても、料理をいくつも同時進行しながら1時間で4~5品用意出来る用になれたら良いかなと思っています。




んで、「おばんざい」。

「おばんざい」って言うのはいわゆる京都のお総菜のことです。Wikipedia「おばんざい」には「地元民は単に「おかず」と呼んでいて使わない」と書いてあって今、驚愕してるところなんですが、ともあれ、京都のおかずというと野菜の煮物が多いという印象です。もちろん魚や肉のおかずもありますが、特産を利用するという意味でか、葉もの豆ものが多いような。錦市場なんかにはそれを生業にしている「おばんざいやさん」が何軒かあるので見てみるとそんな感じですし、居酒屋なんかでも「おばんざい」という名前でお総菜やちょっとした一品もののおかずを提供しています。



話は変わりまして、ヘルシー料理の話。

勉強がてら、ベジカフェやベジレストランに食事に行くことがよくあります。内容は店によって「野菜たっぷりメニュー」「ベジタリアン」「ヴィーガン」「マクロビオティック」「ローフード」といろいろですが、食べていて一番感じることが多いのは「マクロビオティック」ですかね。ベジタリアン向けがややもすると「普通の料理の焼き直し」(例えば味も食感もどう見ても挽き肉のハンバーグなんだけど実はベジ、とか)に向かいがちなのに比べて、「マクロビオティック」はわかりやすい野菜メニューを維持している気がします。特殊な素材も特殊な機械も使わないし不自然な部分が少ない。

「マクロビオティック」の概念的な部分に関しては特に同意する部分はありませんけど、単純に食事として美味しい。素材も味付けも。見た目も。


梅の木でマクロビランチ #lunch 梅の木さんでマクロビランチ #lunch


で、食事をしていて気がつくわけです。

「これって要するにおばんざい盛り合わせだよね……?」



「マクロビオティック」に限らずベジカフェのランチプレートというと、玄米ご飯(もしくは雑穀ご飯)と5~8種類くらいのおかずがこまごまのっているというのが良くあるパターンですが、素材や調理法にこだわりはあるとしても、ひとつひとつは要するに「おばんざい」なんですよね。「ほうれん草のおひたし」とか「ひじきの炊いたん」とか「切り干し大根のきんぴら」とか。

そう考えると何か特殊な料理法を学ぶとか、珍しいものを作れるようになるとかいうのも大事だけど、それよりも色んな種類のおかずを手早くたくさん作れるようになる、「おかず」を応用して色んな素材を調理できるようになる、みたいな方向で知識や技術を磨いていった方がやりたいことに近いような気がします。



僕の考えでは「個性的なアイディア」や「素晴らしい応用」というのは、基礎的な知識や技術をたくさん取り揃えた中から生まれるものなので(決して才能だけではないし、応用部分だけ集めても役には立たない)、地道に色んな種類の「おばんざい」を作れるように毎日色々やっていくことが必要なのかもな、と。

それってなんか結局「料理出来るお母さんのお手伝いをしている女の子」みたいな立ち位置で、いまさらか!みたいな感じですが、でもそういうことの積み重ねが大事なんだと思います。はい。