我が家における「洗濯大臣」に就任しているのは彼女の人であり、いつ何をどんな風に洗濯し、どうやって干しどうやって取り込むかといったことに対して決定権を持っています。一人暮らし時代の所行を振り返ってみるに、僕にその資格がないことは火を見るより明らかなのでとても理に適った配置だと思うのですけれど、大臣の方針に対して僕がただひとつ納得できないのは洗濯物を取り込む時間。大臣の方針では、
なるべく長い時間外に出して風を当てた方が良く乾く
なんですが、それって僕が知ってる布団の取り込みのルール、
夕方まで干しっぱなしにすると布団が湿ってしまう
と矛盾していると思うんですよね。「扇風機でも乾くんだから風に当ててれば乾くはず」というのも解らなくはないんですけどいまいちしっくり来ないので、ちょっと調べてみました。
洗濯物の乾燥に必要な要素とは
参考リンク(記事下部に掲載)を読んだ結果、洗濯物を乾かすのに必要な要素は次の3つだとわかりました。- 日差し・気温
- 風
- 湿度
日差しと気温の熱で洗濯物が乾き、適度な風があるとより早く乾くということだとか。また湿度が上がると乾きにくくなるだけでなく洗濯物が湿気を吸収して逆に湿ってきてしまうので、気温が下がって乾燥より吸湿が上回る前に取り込むのが良いと言うことでした。
リンクの中では「午後2時から3時を過ぎると湿度が上がってくる」という記述があり、上の乾燥と吸湿の関係からするとそれまでに取り込むのが一番上手く洗濯物を乾燥させられるということになりそうです。
本当に午後3時を過ぎると湿度が上がってくるのか?
実際に調べてみました。現実には曇ったり雨が降ったりすることもあるので、なかなかきちんとしたデータを出すのが難しいのですが、なるべく降水量による湿度への影響を除外するために「3日連続で降水量がゼロで晴れの3日目」で直近の日付を選んで1日の湿度と日照時間の推移をグラフにしてみました。2013年12月4日の京都地方の湿度・日照時間の推移
見てもらえれば一目瞭然なのですが、湿度は確かに日の出から午後3時までは下がり続け、午後4時以降は上がっていっています。一方でこの季節の日照時間は午後4時半頃まで。通常であれば午後3時までに洗濯物は取り込み、粘っても午後4時までといえると思います。
参考までに真夏の8月でも「3日連続で降水量がゼロで晴れの3日目」を選んでグラフ化してみました。
2013年8月12日の京都地方の湿度・日照時間の推移
夏は日が長いこともあり、湿度が上がり始めるのは午後5時から午後6時頃です。ですので、夏なら午後5時頃まで干しておいても湿ってくると言うことはないでしょう。ただ夏は日差しが強く気温も高いですし、恐らく午後3時の時点で洗濯物は乾いているでしょうね。洗濯物を干すのが遅くなってしまったという場合を除いて、午後5時まで粘る必要は無いのではないかなと思います。
結論:洗濯物を取り込む時間の目安は「午後3時」
というわけで、- 洗濯物が乾燥する仕組み
- 1日の湿度の推移
という2点を考慮して考えてみて、おおよそ午後3時までに取り込めば一番効率的に洗濯物を乾燥させられることが解りました。ただし夏であれば日が長い分、少し遅くまで出しておいても大丈夫なので、洗濯物が多いご家庭では、何回かに分けて洗濯して午後5時くらいまで粘るというようなことも出来るのかなと思います。
以上、洗濯問題調査班より報告でした。
参考リンク
お洗濯の素朴な疑問〜干し方編 [家事] All About洗濯物を取り込む時間 | 掃除・洗濯・家事全般のQ&A【OKWave】
気象庁 | 過去の気象データ検索