キリスト教カトリックの敬虔な信者であるシェフにとっては、震災とか災害とかが結構心に来るみたいで、「神様がいるとしたら、神様はなんでたくさん人が死ぬのを救ってくれないのだろうか?なんで無視しているんだろうか?今度神父様に聞いてみようと思ってる」というようなことを以前言っていました。確かに全知全能の神様がいるのであれば、その能力で災害を回避することも出来るかも知れません。
個人的には、
- 人間を救うことが世界のためになるとは限らない
とか、
- 神様はもっと遠い未来のことを見てるのかも知れない
とかも思うけれど、まあそれを日本語で説明するのは難しいし、そもそもとして僕にはキリスト教の神様のイメージがよくわからないんですよね。だからまあ、それについては説明するのは止めて、キリスト教ではなくて自分の「神様」観から見るとどうなるかなあということを考えてみました。
僕の考えたことを簡潔に書くと、
- 神様にも出来ないことはあり、震災や災害は避けられなかったんじゃないだろうか
宗教に関して詳しい知識があるわけではないの、単なる民間信仰みたいなものだと思うんですが、なんというか、「全知全能の唯一神」というイメージが僕の中にはないんですよね。神道も(日本の)仏教もそんな感じですが、神様は1人ではなくたくさんいて、それぞれに役割がある。台風を呼び込む神様もいればそれを諫める神様もいて……それぞれ役割を果たしているだけではないのかなと。
災害を食い止めることが出来なかった神様は、その復興に力を注いでくれているのかも知れないし、次の災害を防ぐために頑張ってくれているのかも知れないし、それはわからないけれど……でもきっと、ただ無視して見ないふりしてた/してるわけではないんじゃないかなあ。
僕のイメージでは、世の中には神様はたくさんいて、今もってるこのスプーンにも神様はいると思うんですといったら、あまりにイメージが違いすぎて笑われました。まあそうなるよねー。理解は出来るよ、と言ってたけど。しょせん、神様を熱心に信じてるわけでもない日本人の言葉だしね。
宗教観の違いって難しいな、と思いましたです。