近所に焼き肉屋があります。いや正確には「ありました」。開店時にはFPMの田中さんが花輪を送ってたりして、お、ちょっと気合いの入った店なのか?と思ったりもしましたが、何のことは無い本当に普通の焼肉屋でした。今年の7月末くらい、1年持たずに試合終了。いつ覗いても客が全くいなかったからなあ。肉を焼く匂いのしない焼肉屋ってどうなのよ。マンションの1階だったからそこの住人の人にとっては喜ばしかったかも知れないけど、それは焼肉屋としてどうなの。
そこに焼肉屋が出来るのはそれが初めてでは無くて、多分居抜きで借りるからだと思うけど、2回目か3回目。いずれも長くは持たなくて、ランチセットで少し命を繋いでも主力のディナーがふるわず撤退って感じ。もろに住宅地で市役所からもビジネス街からも遠いし、観光客が通りすがる場所でも無いし、そんなところで「焼肉屋」なんかやっても無理なんだよ。
その点で言うと半年くらい前にこれまた近所に出来たフランス料理屋も似たようなものだけど、こちらは名のあるシェフが独立したのか開店当初からコンスタントにお客様が来店。夜は頻繁にタクシーが呼ばれていて、なにがしかの本に載るのも遠くないなーという感じ。安くは無いのに。うちの周りには住宅地にもかかわらず成功している料理屋が多くて凄いなあと思うのだけど、それにはそれなりの苦労があるっつうね。カジュアルな、どこにあっても良いような店はダメなのよ。
そう思って夏を過ごして秋になり、前の店の内装も大分片付いて、どうすんのかなここ?素直に駐輪スペースとかにしておけば良いのにと思ってたらば「開店のお知らせ」が。
11月1日 開店!「焼肉屋 ○○」
また焼肉屋かよ!無理だって言ってんだろ!居抜きによる外れ物件ループコース。
大家もいい加減どっかで仕切り直しした方が良いんじゃ無いすかねー。無理だって。
そういえば
ちなみにシェフ交代後に客足がめっきり無くなって落ち込んでいた近所のカフェ(京都市内に何店舗かあるカフェの支店)ですが、8時オープンにしてモーニングを始めたり、料理押しから本来のカフェ押しに転換したりした結果、最近では昼間はだいぶ席が埋まるようになりました。夜もワイン飲んで盛り上がってるお客さんがいたりして良い感じ。あの店の支店でさえこの苦戦ぶりかと思うと共に、努力とアイディアでここまで盛り返したさらさスタッフは素直に凄いと思います。近所過ぎて僕は行かないと思いますが、毎日ひそかに応援してます。がんばれー