「ポイントサービス始めました!」という話があったらやっぱり「お?お得なサービス始まったのかな?」と期待するんで、その結果があんまりピンと来ないサービスだと、むしろ何もないよりも残念な気がするというか。レジで「ポイントカードはお持ちですか?」といちいち聞かれるようになった分だけ、面倒になっただけというか。うーむ。
百貨店の場合
最近しょぼいなぁと思ったのは、高島屋のポイントカード。買い物額に対してポイントが付くんだけど、基本的に百貨店でがっつり買い物する人向けに設計されてて、主にデパ地下で野菜を買ってる僕みたいな人間にとってはメリットが一切無し。
具体的な残念ポイントは、
- 生鮮食品に対するポイント率1%(100円毎に1ポイント)
- ポイントは2,000ポイント毎に高島屋お買物券と交換
- ポイントの有効期限は1年間でそれを過ぎると無効、繰り越し不可
要するに僕の使い方で言うと…1年間に高島屋で20万円分の生鮮食品を買えば、お買い物券をゲットできるというわけ…ねーよww百歩譲って1%は仕方がないとしても、なんで1年間で消滅すんのよ。良くあるスタイル「最後のお買い物から1年間有効」にしてくれれば、例え1%であっても利用するんだけどね。わざわざ説明聞きに言ってそれだったので余計に残念。
結局、新規顧客のゲットというよりは、今いるお客様を何とかしてつなぎ止めるための戦略ってことなんだよな。完全に昔ながらの百貨店利用者をターゲットにしたサービス設計だもんなぁ。
競合他社の例
基本的には自社クレジットカードを使わせるのが多いけど、それ以外だと大丸のサービスが凄いね。大丸Dカード
100円で1ポイント、来店で5ポイント。12/31でポイントリセットだけど、獲得したポイントはその日から1ポイント1円、1ポイント単位で使えるという太っ腹さ。これなら利用しやすいね。大丸で女性が機械に並んでるのもわかる気がする。高島屋もこれくらいしてくれたらなぁ。
薬局の場合
残念感といえば、スギ薬局もそうかな?ポイントサービスで一番嬉しいのは、ポイントをそのまま割り引きとして使用できるサービス(Amazonみたいなの)だと思うんだけど、スギ薬局のそれはポイントをためると景品と交換できるというサービス。値段との比較はしたことがないから損得はわかんないけど、景品を眺める限り……欲しいものがないw
欲しいものがないならポイントサービスを利用しなければ良いだけで、それで何か損してると言うことは一切無いんだけど、それでも人間ってのは損してるような気がしちゃうんだよなぁ。「週末ポイント2倍」「ポイント10倍デー」とかいう広告を見ると余計に感じちゃう(苦笑)
ポイントってのは要するに割り引き何で、客が喜ぶサービス設計にすればその分純粋に利益をカットすることになるわけで、特に利益率の薄そうな薬局ではなかなか簡単にやれないってのはわかるんだけども、そこをなんとかならんかなぁといつも思ってたり。
競合他社の例
「コクミン」はポイント率1%で500円単位でお買い物券に交換。最後の利用から1年間利用可能だし、いいかも。コクミン – ポイントアップカード 美と健康のドラッグストア
マツモトキヨシも現金として使えるポイントだけど、有効期限が付与から1年間なんでちょっと微妙かなー相当集約しないと難しいか。
ポイント情報 | マツモトキヨシ
せっかく身銭を切って導入するポイントサービスなので、もしやるなら「けちくさいなー」と思われないようなものを導入して欲しいな、もし出来ないんなら導入しない方が良いんじゃない?とか思うんだけど、同時に「なんでうちにはポイントサービス無いの?」圧力もあるわけで…その辺は担当者の苦悩がありそうです。
ぶっちゃけ、ポイントサービス設計するのって難しいよね…
そういえば、藤井大丸地下TAVELTの場合
そうそう、藤井大丸地下の「TAVELT」でもポイントサービスが導入されました。これまでもシールによるポイントサービスはあり、こんな感じになってました。- 1,000円でシール1枚を付与
- シールを50枚集めると500円のお買い物券に交換
ポイント率は1%。
これがポイントカードによるポイントになり、実は少しポイント率が悪くなります。
- 200円で1ポイント(ポイント率0.5%)
- 500ポイントで500円のお買い物券に交換
これはひどい改悪だなーと一瞬思ったんですけど、しかしよく考えれば意外にそうとも言い切れなくて。今までのシステムだと1,000円未満は切り捨てなので、1,999円でもシール1枚(10ポイント相当)。でも新しいシステムならポイント率半減にもかかわらず、9ポイント。そうして小銭を集積すると、見かけのポイント率ほど悪くはならないのかなぁと思ったり。悪くはなってるんだけど単純ながっかりではないのがちょっと変わった感じでした。
まー、太っ腹ではないのはそうなんですけどね(苦笑)