Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2011年 3/10号 [雑誌] 文藝春秋 2011-02-24 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
Number最新号を読んでるんですが、なんというかかなり熱いです。
「選手には表向きこういってるけどこれはこういう意図を持ってわざと言ってる」みたいなことを
指導者が公言しちゃって良いのか心配になりますが(苦笑)、
多分それも全部考えた上でインタビューに答えてるんでしょうねぇ。それだけの思慮がある人が並んでますし。
普通にインタビュー集として読んでも十分に読み応えのある特集で、凄く面白い。
何度も読みたい一冊だなぁと感じてます。
で、本エントリはその本筋の話ではなくて、そうした「名将」と接している選手達の話。
本特集では選手ではなくその指導者にスポットライトを当てているのだけど、
必然的に選手がどう扱われているかという話になり、最終的にどんな選手になっていくかが語られているわけで、
選手、特に一流選手のメンタリティはどんなものなのか?が明らかになっていきます。
そして思うわけです。選手は大人だなぁ、と。この年でしっかりしすぎだろ、常識的に考えて。
名将に率いられた選手は多くの場合、自分できちんと目標を見定め、自分が最良だと思う方法を選択し、
努力を積み重ねていくことを求められてるんだけども…そうした選手のほとんどは、
今34歳の僕から見ると年下、場合によっては一回り以上年下なんですよね。改めて言うまでもなく。
自分が中学の時、高校の時、大学の時、それぞれ、彼らと同じように考えることが出来たか?というと、
まったくもって出来なかったし、今現在の自分でさえ彼らのようにはできてないと思うし。
確かに今はスポーツにだけ集中していてそれ以外の実務能力は低いかも知れないけれど、
その姿勢があったらどんな分野でもすぐに成長できるんじゃないかなぁ。
ほとんどの「プロのサラリーマン」はごぼう抜きされてしまう予感。
考えてみれば「名将の言葉」を理解し、受け入れ、実践できるベースがある選手だけが
一流になれるわけだし。そういう「基礎工事」を小さい頃からされてきた選手が、
人間としてどう育つのか?を考えると、これが教育ってことなんだろうなぁと。
技術を教えるんじゃなくて技術を獲得することを教えるって言うか。
きっと誰にとっても大事なことなんじゃないのかなと思うんだけども、実際は…うーん。
これは「スポーツ」という媒体がないと難しいことなのかねぇ?