もう10年くらいかな、使い続けている中華鍋があって。自分で言うのもなんだけど、入念に手入れをして凄く大事に使っています。といっても何らかの銘が入ったような代物ではなくて、どこぞのホームセンターで買った適当な値段の付いた中華鍋(買った当初は中華お玉もセットになってた)で、全く大したものではないのだけど、
- 全く焦げ付かない
- 大きさ、重さが振るのに絶妙
- 深さがあるので炒め物にも汁物にも使える
- ホットプレートのガラス蓋がぴったりサイズで便利
と言った理由からもう無くてはならない存在になっています。
愛着もかなりある。
自分ひとりで長い間使ってきてかなり手入れもしていたので、彼女と一緒に住むことになったとき、最初その扱い方にかなり注文を出していました。スチールタワシは使わない(傷つくから)、洗剤でこすらない(油膜がはがれてしまうから)、菜箸は使わない(傷つくから)、など。
でもそれで暫くやっていてふと思ったんですね。
用途をどんどん狭めて使いづらくした道具になんの価値があるんだろう?
それがもの凄く高価なものであれば、そういうこともあるでしょう。どこかの名匠が鍛えた中華鍋とか。でも所詮僕が持っているのは、いわゆる消費財的な意味での道具。仮にボロボロになってしまったとしたら、そのときは新しいものを買えばいいわけです。中華鍋なんて、Amazonでさえ2,000円以下からあるみたいですし。
そう考えると、十分にケアしさえすればあとは実際の用途に応じて道具を使っていけばそれで良いんじゃないかと言う結論に達しました。それまでの細かな規則はどこへやらですが、そうやっぱり、大事にすることを優先するあまりそれを道具として使用できないようにしてしまってはまるっきり意味がないわけです。だって、大事なことは、それを使って何かを作ることであって、それを綺麗に保つことではないですからね。
そういうあれこれがあってある日から、そういうルールとか無駄だし止めよう、と言って全部自由にしたのですけど、昨日までと真逆のことをいきなり同居人が言い出して、さすがに彼女も驚いただろうなぁとか(苦笑)
でもまぁ、そう思ってしまったのだから仕方がないですよね。
道具は使われてこそ生きる。
やー勉強になりました。
is的中華鍋の手入れの仕方
中華鍋の手入れの仕方については、ググってもらえればなんぼでもあると思いますけれども、個人的には以下の手順で手入れをしています。- 洗剤を使わずにタワシで汚れを丁寧に落とす
- 一通り汚れが落ちたら火に掛ける
- 水分を飛んだら暫く空焼きする
- 適当なところで火から上げて流水で流す
- 2~4を3回くらい繰り返す
- 火を止めてサラダ油を大さじ1~2程度入れる
- キッチンペーパーで油を擦り込むようにのばす
- 熱が冷めたらしまう
これで次から焦げ付きにくくなります。また、使うたびにこれを繰り返していくことで、焦げ付きにくく傷つきにくい中華鍋が出来上がっていきます。僕は個人的にこの工程を「中華鍋を作る」と言っていますが、使い勝手の良い状態で中華鍋を保つためには、この「中華鍋を作る」工程がどうしても必要ですし、実際かなり有用だと思います。
中華鍋の使いづらさにお悩みの方がいらっしゃいましたら、是非おためしください。