京都府のゴミリサイクル率。

先日ニコニコ動画にこんな動画がランキングに上がってました。

ごみのリサイクル率が低い都道府県ランキング




ネタバレしてしまうと、第1位(最もごみをリサイクルしていない都道府県)は京都府です。「意外」という声もありましたが、住んでる人間としては結構「まぁそうかな」という感じ。なんでって、京都府のごみの基準(例えば京都市)って随分緩いんですよね。


京都府京都市の場合

ごみの分け方/京都市  環境政策局  循環型社会推進部

  • 家庭ごみ
  • 缶・びん・ペットボトル
  • プラスチック製容器包装
  • 小型金属類・スプレー缶
  • 粗大ごみ(要申し込み)

今年6月からは事業ごみもこのルールに従うようになりましたが、それまでは実質的にフリーでした。なんの袋になんのごみを入れても全部回収して処理してくれるって言う。それはそれで便利でしたが、やっぱりどこか「これでいいのかな」という思いもありました。



一方で、ざっくり検索して見つけた厳しそうな市町村。

千葉県我孫子市の場合

ごみと資源の分け方・出し方 – 我孫子市ホームページ

  • 可燃ごみ
  • 不燃ごみ
    • プラスチック製容器包装
    • 古紙類
    • 古繊維類
    • 金属類
    • 剪定枝木等
    • 空びん類
    • 空き缶類
    • ペットボトル
    • 乾電池、蛍光灯
    • 食用油
  • 粗大ごみ(要申し込み)

実際に見たわけではありませんが、不燃ごみはそれぞれ回収用の入れ物があってそれぞれそこに分けて入れるという感じらしいです。京都市なんか「資源ごみ」で一緒くたですが、多分これくらいきちんと分けて出すのが普通なんでしょうね。しかも、要記名。そんなの見たことありません。


リサイクルしている第1位の三重県の県庁所在地、津市のごみの分別方法を見てみたところ、それほどは細かくはありませんでした。

津市 – 広報室-ごみ

でもハンドブックがわかりやすくできていて、きっとこれを元に啓蒙活動が盛んに行われているんでしょうね。ごみを分別しない理由の第1位は「面倒くさい」、第2位は「どうしたらいいかわからない」だと思うので。




ところで…

リサイクル活動に対して批判するつもりは毛頭無いのですけど、なんだろうなー。

実際問題、どれくらい効果が上がってるの?って気になりませんか?「ごみを処理するのはお金がかかるから分別する」「市民の義務です」とか言う人もいるんだけれども、高性能焼却炉で燃やしちゃえば灰になるだけのゴミもあるわけです。埋め立て地が必要だから環境に優しくは全くないけれども、費用のことだけを考えたらそっちのがよっぽど安上がりで、もしせっかく分別しても資源の節約にそれほど役立ってないというんだったら、分別の意味なんか無いと思うんですよねぇ。格好ばっかりで税金の無駄。

もちろん全国の市町村がそう言う取り組みをしているわけですし、実際にきちんと効果が上がってるからこそ取り組みを行ってるわけですけど、以前京都市のゴミレポートから考察したとおり、ごみを分別することは、ごみ処理の費用を増やすと言うことなんですよ。僕ら市民は、税金を多めに払ってもごみを分別した方が良いという選択のもとでごみを分別しているんです。実感はあんまり無いかも知れませんけど。



いや、それが悪いと言うんではなく、その辺のことを市町村はもっと説明しなければいけないんじゃないかと思うのですよね。この分別を行うことで、税金をこれだけ余計に使うことになったが、その代わりこれだけの量をリサイクルできることになり、埋め立て量をこれだけ減らせた、とかそういうの。

調べたら、我孫子市は一応こんなレポートを出してる。

ごみの処理に関する計画と実績 – 我孫子市ホームページ

確かに実績は分かるけどそうじゃないんですよね…資源化とかゴミの量とかじゃなくて、それのどこが生活に「良いこと」として返ってきてるのか?という具体的な説明がありません。なぜゴミを減らす必要があるのか?これだけ減ったことでどういう効果が見込めるのか。「エコは良いことだから良いこと」みたいな論理じゃなく、現実問題予算も厳しいわけですから、その辺のかねあいを説明して納得させてくれないとダメじゃないのかなぁと思うわけです。


まぁ世の中はそんなんじゃなく、「ゴミ?分別するでしょJK」的なノリでみんな動いてるのかも知れませんけどもねぇ。なんか個人的に今ひとつだったりします。行政からビシッと説明があって納得できたら、積極的に参画したいんですけどねぇ。