[24時間365日] サーバ/インフラを支える技術 ?スケーラビリティ、ハイパフォーマンス、省力運用 (WEB+DB PRESS plusシリーズ) 安井 真伸 技術評論社 2008-08-07 売り上げランキング : 1773 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
今さら過ぎて上げるのを止めようかとも思ったんですが、自分が無知であることを隠して知ったかぶりし続けるのもどうにも具合が悪いので書いておきたいと思います。えーと、ようやく読みました。昨日届いて、昨日とりあえず4章の途中まで。
自分の職種はこれまでWebデザイナーで、その後Webプログラマーを兼任することになったあとも、サーバに載せて使われるものだけに触ってきました。サーバがどんな仕組みで動いてるかとか、そのパフォーマンスを最大にするには構成や設定をどうすればいいかとか、興味はあっていつか知らなくちゃいけないことだという自覚はありつつも先送りしてきまして、今の今まで来ております。ホントにね、実装の表面のことしか知らないの。
で、4月の末にそれまでサーバ管理含めSE的立場にあった同僚が辞めまして、追加の求人も出さないというような事情になり、自分がフルに管理するかどうかはともかくとして知るだけ知っておかないといけない状況にいよいよなりました。それでこのところ付け焼き刃的にあれこれやっているわけです。まぁその同僚が残していってくれた成果物が、プログラムの内部構成や処理のカバー範囲は優れているけれどもとにかく重いってんで、可及的速やかに何とかしないと自分の開発もままならないって言うことなんですけども。
なんか前置きが長くなりましたが、本書は僕が今さら上げるまでもなく十分に評価された1冊。2008年8月発行と1年前のものですが今もほぼかわらぬ質を保っているんじゃないでしょうか。
内容は、僕のようにサーバ管理のなんたるかもしらんような人間から、ある程度の規模のシステムの構築を任されている人まで、サーバシステムに携わろうとする人達をカバーするように、一通りの手順とセオリーが書かれています(既にバリバリやっている人にとっては、確認ということになるかもしれません)。
単純なマニュアル本と言うことではなく「なぜそれが必要なのか?」という論理をまず説明し、実際の運用ではこうすることが多い(=セオリーである/これはこういう理由でセオリーから外れている)という手段が示されています。具体的な構成や設定については、複数案触れられていたり設定に幅を設けてあったりしていて、本書の通りにやれば出来上がる!という用途には向いていません。しかし、本書の解説を理解することが出来れば、初心者なら試行錯誤するところまでいけるでしょうし、経験者であれば試行錯誤の選択肢を絞ったり、新たな選択肢を増やしたりすることが出来るでしょう。そういう意味で、本書は使い方によって非常に柔軟に、様々な知識に化け得る基礎知識とも言える本であると思います。
個人的には、今までWEB+DB誌上で各サービスがどんな仕組みで動いているのかという概要は読んでいたけど実際問題それがどんな構成になっているのか、解っていなかったようなことが本書の解説と合わせて読んだときにすっと入ってきたり、具体的にどんな形で物理サーバやその他機器を用意していけばいいのかと言うことがわかっていなかったのが、何が必要で何はしなくても良いかつかめてきました。無知は無知なりによく吸収するもんです。
結果として現在自分が直面している業務に関連して何か1つ提案するとしたらまず何になるのか、その辺りもつかめてきました。近々サーバのスケールアップが行われる予定なので、その成果を確認した上で方針を決めて行きたいかなと。
サーバ管理については本書以外にも、評価の高い本がいくつかあるようなのでそれぞれ機を見て手に取っていこうと思っています。
あーもっと早く読めば良かったなぁ。
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