MLB.comとアメリカ

恐らく多くの日本人がそうであるように、
僕はアメリカがあまり好きではない。
むしろ、嫌いですらある。
政治が少しでも絡む世界に、アメリカの名前を見つけたとき、
良い気分を味わったためしがない。
見返りのない『粋』は出来ない国なんだな。
環境問題でも何でも。
唯一、『カネ』という価値観で、国を統一できてる感を感じるときすらある。

しかし、アメリカの全てが嫌いかって言われると別にそうでもない。
友人がアメリカ人だって、
別にその話題にならない限り、何の感情も抱かないし、
むしろ、アメリカの文化、特に、エンターテイメントや、スポーツに対する愛情、
そういった点に関しては、尊敬すら感じる。
様々な人がいて、様々なアウトプットがあって、
そういう新しさを感じる。

あ、てか、すげーなーって思わされる。
そういう点については、素直に。


で、アメリカでスポーツと言えば、4大スポーツ、
その中でもこの時期と言えばMLBなわけです。
(…いや、正確にはNBAのプレイオフだが)

そして、MLBに関して僕がいつも文字通り舌を巻くのは、
オフィシャルサイト、MLB.comの、データ量の豊富さ。
何回も書いてるけどね。
見るたびに驚く。

さっき、イチローのデータを見ようと思って覗いたんだけど、
相変わらず、無駄じゃないかと思えるほどのデータ量。
それも、ただインプットされたデータを羅列してあるだけじゃなくて、
ちゃんといろんな切り口でそのデータを眺められるようになってる。

例えば…前は気づかなかったのだけど、これとか。

Major League Baseball : Batter vs. Pitcher Stats

特定のバッターと特定のピッチャーの対戦成績を表示できる。
しかも、特定のバッターと、特定のチーム全てのピッチャーとか、
特定の球場で、とか、
特定のシーズン(年、季節など指定可能)とか、
細かく調べられる。

プレイヤーの情報にしてもやたら細かくて、
例えば、コレなんて、殆どビョーキと言えるような代物だ。

Major League Baseball Stats: Ichiro Suzuki OF HITTING CHART

各シーズンの、各バッターの打球が球場ごとにチェックできる!(笑)
項目は、Single(単打)、Double(二塁打)、Triple(三塁打)、
Home Runs(本塁打)、Ground Outs(ゴロでのアウト)、Fly Outs(フライでのアウト)、ALL(全て)。

いやもうアホですわ。
スカウティングレポートじゃないですか。
どんだけデータマニア多いねんな。
しかもこの更新作業を、毎日更新でやってるわけでしょ?
どんなエネルギーを使ってるのか…ありえん。

僕なんかは大喜びだし、
日本のプロ野球もこのくらいのことしてくんねーかなーと思うけど、
でももししたとしても、プロ野球ファンはさして喜ばないだろうなーとも思ったり。


多分、こういうデータマニアな感じってのは、
国民性なんだろうなぁ。
きっと、他のジャンルでもこうなんじゃないかと想像したり。

すげー人たちだなぁと思うよ。

国ってなると全く好めないけど、
文化としては尊敬できる部分、しっかり持ってるもんなぁ。


で、なんでWBCで勝てなかったの?(笑)