野茂に戦力外通告 「日本球界復帰はない」【ニューヨーク16日共同】米大リーグ、デビルレイズは16日、野茂英雄投手(36)に戦力外通告をした。球団は今後10日間、野茂を、保有権の放棄を告知するウエーバーにかけ、他球団からのトレード、あるいは獲得の申し込みを待つ。
獲得申し込みがない場合、野茂はマイナーと契約するか、自由契約となって自由に移籍交渉をするかの選択になる。
野茂は球団の公式ホームページに「キャンプから一緒に行動してきたチームを離れるのはとても残念」とコメントを発表すると同時に、AP通信に対し「日本でプレーする気はない。大リーグの他球団からの申し込みを待つ」と答えている。
野茂は、大リーグ11年目の今季、デビルレイズで先発として5勝8敗。日米通算200勝も達成したが、ここ3試合はいずれも打ち込まれ、防御率は7点台に落ちた。
野茂は、メッツ時代の1999年3月にもウエーバーにかけられたことがあり、このときは獲得申し込みがなく、マイナーの3Aから再スタートした。(共同通信)
残念なニュースが入ってきた。
野茂が、戦力外通告を受けたらしい。まぁ、要するに、解雇だ。
MLBのトレード期限は7月末のため、それに向けて各チーム戦力調整に動いているんだが、
36歳の野茂ではトレード材料にもなりづらいし、
解雇というのが一番自然な形かなぁと。
もちろん、野茂の解雇を望んでいたわけではないけれども、
今シーズンは200勝こそ達成したものの苦しいピッチングが続いていたし、
ここ最近も、ずっと打ち込まれていたから、
(深夜に見たが、とても良い状態とは言えなかった…もちろん調子もあるだろうけれど)
この決定は仕方がないかな、と。
今日現在、野茂のタンパベイは、地区首位のボストンから22ゲーム差と、
ぶっちぎりの最下位に沈んでいて、
調子の上がらないベテランを使うよりは、
来期に向けて若手主体でプレーしていきたい時期だろう。
昨期のタンパベイは、若手の活躍もあり、
今期に比べればまだ良かったんだが、今年の成績は壊滅的だ。
勝率、.319は全チーム中最下位だし、プレイオフの可能性も、まず無い。
ただ、今シーズンの野茂がピッチャーとしてダメだったかというとそうでもなく、
3回に2回くらいはきちんとゲームを作れていたし、
失点から見て、もう少し打線が打てれば、5勝8敗は逆でもおかしくなかった。
(参考:Hideo Nomo GAME BY GAME LOG 2005@MLB.com)
そう考えれば、年齢という問題はあるけれども、
36歳は、MLBでは決して年を取りすぎというわけでもないし、
極端な例では、45歳で未だ現役の、John Franco
(→7/2付でHustonから戦力外通告されたらしい)
とか、独立リーグでプレー中のリッキーヘンダーソン(45歳)とか、
ていうか、ロジャー・クレメンス、ジェレミー・モイヤーだって42歳だし、
ランディ・ジョンソンは41歳だし、やれんことはないわけで。
つまり、チームの方も、年齢だけではねるというようなことはないし。
(チーム事情によるけれども)
もうすっかり、journey manという感じがしてしまったけど、
まだプレーできる場所はあるんじゃないかなぁ。
まだまだ、『今後に期待』したいと思います。
頑張れ、野茂。
(野茂がMLBに行った頃、僕は名古屋で浪人中で、
名駅の河合塾のBSで試合よく見てたんだよなぁ…)