『赤ちゃんに乾杯!』(1985年フランス)赤ちゃんに乾杯!◇85年、仏。ローラン・ジロー、ミシェル・ブージュノー。高級マンションで優雅な独身生活を楽しんでいた3人の男性のもとに、突然、赤ん坊が舞い込んできた。3人は育児に四苦八苦しながらも、次第に赤ん坊に愛情を抱いていく。コリーヌ・セロー監督。
何か、毎日映画見てるような気がするなぁ…
『今年は映画を見る!』
と宣言したモノの、なかなか映画館に行けない。
映画館に行って見た方がいいのは分かってるんだけどねー
その代わりと言っては何だけど、
最近映画をよく見てる、
まぁもちろん、狙ってみてると言うよりも、
たまたまテレビを付けたらそこでやってた、わけなんだが。
この映画も、そんな感じで見た映画。
今まで、仕事、女、パーティ、そんなことが人生の最優先だった男が、
無理矢理赤ん坊を預けられ、仕方が無く子育てをするうちに、
『父親に目覚めていく』のは面白かった。
コメディー、とよく紹介されてるけど、うーん、そうなのかな?
むしろ、これが、僕がいつも感じている、ヨーロッパの笑いなのかな、なんて。
アメリカみたいに、その時、全てを忘れてただ笑う、というような笑いではなくて、
もっと日常に立脚して、時たまニヤリ、とさせるような、
…あんまり上手く言葉で説明できないけど、日本人だししょうがないよな。
途中、ジャック(DNA的に父親)が、酒を飲みながらつぶやくシーンがあって、
そのセリフが非常に印象的だった、
結局、男は何も生み出せない、セックスをすれば子供は出来るけど、
実際には何も生み出せていなくて、父親になった気でいるだけだ、
父親の自覚なんかまるでないのに、
父親になった気になってる、
でも、その時、何となくこの映画の主題というか、なんというか、わかった気がする、
育児をすることで、彼らはただの遊び人から、父親になったんだ、
逆に言えば、女は子供を産みだしたと同時に母親にるけど、
男は、子供が産まれてから、父親になっていくんだなぁ、
だから、彼らは父親になっていったんだ、
しかも、三人同時に(笑)
母親が、マリー(赤ん坊)を連れ帰った後、
3人は最初、自由が半年ぶりに戻ってきたと喜んでいたけど、
次第に気力を失い、
仕事もスランプに陥り、
ひたすらブルーになっていく。
なんだかその様がなぁ…かわいらしいというか、なんというか。
かなり、気に入った映画でした。
ちなみに…
今調べてて知ったんだけど、この映画、続編があるんだね。
しかも、リメイクされたアメリカ版ではなくてちゃんとオリジナルのフランス版、
キャストも、主なところは同じで、『娘』は監督の娘らしい。
日本ではビデオなさそうだなぁ…
オリジナルもDVDですらないもんね。
見たいなぁ…