殻。

薄々感づいてはいたんだけど。
ここ何ヶ月か、ずっと自分の殻に閉じこもってしまっているような気がする。
不機嫌だったり、元気がなかったりということは
あまり感じられないかもしれないけど、
ただ見ているだけのことが多かったり、
いずれ自分が困るかもしれないというようなことでも
そのまま、見送っているような。
交差点の人混みの中で、流れを見つめている感じがある。

それでも、最低限のコミニュケーションに支障は来していない。
喧嘩やいざこざが絶えなかったり、誰とも話さない日が続いたり、
部屋から出たくないと思ったり…というようなことはない。
むしろ、周りの人間とのコミュニケーションは円滑そのものだし
職場でも多くのスタッフと笑顔で会話を交わしている。
イベントに行けば、多くの友達と冗談を言い合っているし、
ちっとも、おかしくなんかない。
ただ…なんとなく、体の表面での会話の度合いが大きいと感じる。

問題は。
距離が近ければ近いほど、心を許したければ許したいほど
そういう友達ほど、距離を置きたい、と感じてしまうことだ。
別に会いたくないわけじゃないし、会えばそれなりに楽しい。
でも、なんか違う。
本当に伝えたい気持ちが言葉にならないので、
仕方が無く冗談で誤魔化している、という気がすることがある。

恋愛然り。
人に何かを要求することが、『面倒』なのだ。
同時に、要求されることも面倒で、重荷に感じてしまう。
特定の何かに対して嫌悪感を抱く、ということではなくて
なんだか、全般的に気を使うということが重荷に感じてしまう…
それを無理矢理押し通そうとしてみたところで、結局上手くいかない。
心が入っていないのかもしれない。

幸いというかなんというか、
別に落ち込んでいるわけではないのだ。
むしろこれこそ、本当に鬱なのかもしれないという気もするが、
生きる気力がないとか、何もしたくないとか、そういうことではないし、
引き籠もることもないし、コミュニケーションを拒絶することもない。
来るコミュニケーションは、特に拒まない。

別に、普通だ。
でも、なんとなく、違和感があり、
なにが悪いのか、悪いのかどうかさえ、よく分からない。