Murder in Iraq.

報道で繰り返し言われていることだが、現在イラクでは、
武装勢力『イラクの聖戦アル・カーイダ組織』によって、
日本人男性が拘束されている。
同じ日本人として、それ以上に人間として、彼が生きて帰ってくることを切に願う。
しかし…彼は、あまりに軽率ではなかったか…

現在のイラクは、自衛隊派遣時とは比べようのないほど危険になっているらしい。
ジャーナリストを支援する団体の代表の話では、
『経験を積みたい』と言ってイラクに行こうとする若いジャーナリストは多いが、
全て断っている、とのこと。
ベテランで、自分のこと全てを管理できるようなレベルでないと、
もはや無理、ということだ。
そこは、戦場なのだから。

そうは言っても僕にだって、どの程度危険なのかは想像できない。
戦場になんていたことはないし、生命の危機だって感じたことはほとんどない。
特に、他人の悪意に命を奪われる危機などない。
彼も同じだったと思う、しかし、だとしても、あまりにも軽率すぎるし、
とても、世界各国を放浪してきた人間の取る行動とは思えない。
たとえ世界を見て回っても、所詮日本人はこの程度なのだ、と
軽い失望を覚える。

彼は近い将来、遺体となって発見されるだろう。
我々の、外交能力などかけらもない無能な首相が、
検討すらしないと言っているのだから、必然の結果だ。
彼は今、自分を発見できただろうか。
もしかしたら、イラクに行かなくても、『死んでいる』ことには変わりがなかったかもしれない。
それはわからない。

僕らは彼から何を学ぶべきなのか?