名前は知ってたけど、
ちゃんと見たのは初めてかも。
感想は…
ドラッグ、犯罪、暴力、失業、HIV…
セックス以外の、
ありとあらゆるものが僕には非現実的だったが、
これが最低なんだってのはよく分かった、
肉体、精神を含めた状況が、
救いようがない、
だが、不思議と不快感はない、
皮肉っぽいユーモアにあふれていて、
そういう感じが僕に合ってるんだろう。
(これだけ有名な映画を指して『合ってる』もへったくれもないが)
レントンは、頭は悪くないが、どうしようもない、
でも、人生、どうしようもない時ってのはある、
それも、たびたびある、
少なくとも僕にはある、
ドラッグも、暴力も、犯罪も、もちろんエイズもなかったが、
自己嫌悪と、閉塞感は持ちきれないほどあった、
そんな何も考えられない中で重要なことは、
考えることじゃなく、見ることだ、
彼は、見ていた。
まっとうに生きたかどうかは知らないが。
彼が『退屈な』暮らしをしていても、
楽しんでるヤツは、勝ちだ、
たとえ、社会的に意義があると言われていても、
そうじゃないヤツなんて目じゃない。
僕はどちらとも言えない中途半端なヤツだが、
そういう考え方にあこがれてはいる。
手段ではなく、考え方、だ。
ブルーな気分に、選んで正解だった。
選択肢には、大好きなコメディー映画と、
大好きなエンターテイメント映画の
3枚組BOXもあったのだけど、
これだった。
最低を見て、安心してるわけじゃない、
ただ、シンプルに、生きていこう、と思った。