LAKE BIWA 2002 – 1ST DAY[2]

?北海道まで行く勇気は俺にはナイ?

志賀町を何とか抜け出し、走り続ける。
その後5kmくらいは山沿いを走り続けることになるのだけど、
北小松の辺りまで来ると、道も大分湖岸に近くなり、時折、湖から涼しい風も吹いてくる。
一方で、民家や高い建物も減ってくるため、太陽光を遮るモノが少なくなり、日差しをより一層きつく感じるようになる。
流れ落ちる汗。
日常暮らしていると、『汗がしたたり落ちる』という感覚を忘れてしまいがち。
『汗ばむ』という表\現であれば、空調のきいたビルから出たとき、朝起きたとき、などに感じるけど、
滝のように流れ落ちる汗…気持ち悪いのを通り越して、壮観でさえある(笑)
もちろん、必要なのは水分補給。
汗は決して『余分な水分』ではなく、汗を排出することで体温の上昇を抑えているのだから、
水分が無くなれば自然に体温も上がり、熱中症や脱水症状を引き起こす。
『どうせすぐ汗になっちゃうんだし、無駄だよなぁ…』
と、正直思うんだけど、水分は補給しないと。
それに、汗を多く出して、体内の電解質バランスが崩れると、
筋肉にダメージを与えるらしい(痙攣したり、つったりする)ので、またも馬鹿馬鹿しさを感じながらも、
ポカリスエットや、アクエリアスなどの『スポーツ飲料』を手にする。
いわば、『必要経費』。

15:30 高島町白髭神社手前のセブンイレブンにて休憩。
そこまでのなんキロかの間、ずっと右手に湖左手に田んぼという光景なので、
このセブンイレブンは本当に助かる。
と、自転車を止めに行くと、そこに僕以上に荷物を載せた自転車が。
どうやら、店内にいる少年のものらしい。
見知らぬ人に話しかけるのは得意ではないんだが、
同じような人を見つけた喜びと、好奇心で、話しかけてみる。
曰く、宝塚から来て、これから北海道へ向かうそう。
恐らく、このあと敦賀へ抜け、日本海側を北上するのだろう(それが最短ルートなので)
『ここにもキチガイがいた』
となんだか嬉しくなってしまい、しばし話し込む。
2日もしくは3日の予\定のため、荷物を制限していた僕とは違って、
彼はマウンテンバイクの後ろに荷台を付け、荷物を積み込んでいた。
そりゃそうだよなぁ…
自転車での遠出の旅行は初めて、と言う彼だけど(それにしては北海道って凄くないかい?)
格好良かったです。はい。
今頃新潟過ぎたくらいかなぁ…頑張れよぉ!

彼を見送った後、しばらくして、16:00に再出発。
目的地の今津までは20kmくらいか?20kmと言えば、本調子であれば、1時間とちょっとで行ける距離。
…気合いあるのみ!