内閣支持率のグラフを更新しました。
使用データ
政治意識月例調査 | NHK放送文化研究所内閣支持率
55%。
2017年最初の内閣支持率は、55%。不支持率も29%と驚きの低さで、とても安定しています。びっくりですね。こんなに長い間支持を受けた内閣は、最近では小泉純一郎内閣だけです。小泉内閣は5年4ヶ月続きましたが、安倍内閣もそれくらい続くんですかね?小泉内閣との違いを考えると、安倍さん個人への誹謗中傷が酷いってことかなあ。小泉さんに比べてそれほど酷いことやってるとは思えないんですけど、手法が極端に強引ってわけでもないし、なのになぜか「安倍死ね」とか「STOP安倍内閣」とか言われちゃうんですよね。不支持率が29%でも、その29%の強硬さがすごい。人間としての品性をかなぐり捨て、病的に見えるほど嫌悪してる感じ。
もちろん、TPPとか微妙な案件をたくさん扱っていて賛否が分かれるというのはね、解るんですけど。でも僕の印象では、自信満々で笑顔でアピールし続けた小泉さんに比べると、どこか陰気で弱そうに見える安倍さんの方がいじめやすいってことなんじゃないのかなと思うんですよ。胃が弱い→精神的に弱いみたいなイメージもあるし(病気だからメンタル関係ないんだけど)、強気で叩いたら心折れてくれそうに見える。だから、それが中傷であっても「正義」の下、自分は正しいことをしていると正当化できる。構造的にはイジメと一緒ですよね。
実際には、安倍さんは見た目よりも遙かに強い人で、そして頑固で、さらに粘り強い。だから叩いても叩いても一向に折れる気配がなく、むしろ逆に押し切られて3年11ヶ月が過ぎて今に至るみたいな感じなんだと思うんですよ。そろそろね、見た目の印象で選択した戦略が功を奏していないことを確認し、そもそもの第一印象が間違っていたことを認めて、品性下劣な活動を改めるべきなんじゃないのかな、と僕は思っています。内閣の政策に疑問を持っていたとしても、僕なら、そのデモに参加することはありません。そうじゃないので。
積極的不支持の人たちがそういう活動をしている限り安倍内閣は安泰……と書いて締めようと思っていたんですけど、でもなあ。外圧ってのもあるからなあ。トランプ米大統領の圧力だとか、ほんとに米中戦争が起こりかけたらとか、韓国がそろそろレームダックに入ってヒステリックになってきてるだとか、EUも不安定だし、よくわからん。こんじょまま平和が続くと良いんですけどねえ。
政党支持率
なんかもうほんと代わり映えがしません。民進党も共産党も伸び悩んでいるし、社民党くらいですかね。一時より持ち直しているのは。一時は危うく諸派落ちしそうな感じでしたけど。
そう言えば先日「青木率」ってのが話題になってました。
青木率とは、内閣官房長官、自由民主党参議院会長などを歴任し、「参議院のドン」と呼ばれていた青木幹雄元参院議員が経験則から算出した数字で、内閣支持率と与党支持率の合計値のことです。この青木率に国政選挙の与党が保有している議席数を乗じた数値が、その選挙で与党が獲得する議席数の目安になるとか。
定義からすると野球のOPS(出塁率と長打率を足したもの)みたいなもので、論理的な理由があるわけではないけれど、統計的に実力を示す目安になるとされている数字なんだろうなと思うわけです。なので、「何で足すんだよ」というツッコミはそもそも当を得て無くて、そういうもんだよね、という感じ。
ただ、上のリンク先でeワラント証券の土居雅紹さんが丁寧な分析をされているのを読む限り、必ずしもドンピシャというわけでもなく、乖離が著しいこともままある感じです。選挙は結果を左右する要素がたくさんありますからね。ただ土居さんが行った、選挙テーマの有無によって調整を行う方法(回帰式予想)を用いると、現実の結果に近付くようなので、必ずしも青木率が信頼出来ないということではなく、ある程度の目安にはなるかなとは思います。
まあ、プロの選挙分析の人が青木率を意識しているかどうかは知りませんけれども。