京都に住んで知ったこと:修学旅行生は一年中いる
修学旅行には時期があると思っていたんですよ。京都に来るまで。
中学生にしろ高校生にしろ受験があるわけだし、いつでも好きなときにってわけにはいきませんよね。中学なら3年生の秋までに、高校なら高校2年の冬とか。もちろん、どこに行くか?によっても変わります。僕の場合中学・高校共に京都・奈良だったのですが、両方とも季節は秋から冬。小学校のときの修学旅行も、行き先は日光・東京でしたが秋でした。
そんなわけで僕にとっての修学旅行というのは、そういう季節行事的なイメージだったのです。少なくとも京都に来る修学旅行生は、秋とか冬とかだよねという。
で、大学生になって京都に来て、社会人になってしばらく経って街の中心部に引っ越してきたのですけど、なんというかね、修学旅行生ってこの記事のタイトルのまま、一年中いるんですよね。春にも、殺人的な熱さの京都の夏にも、修学旅行生はいる。季節とかあんまり関係ない。旅館には「○○市立△△中学校様」の札が一年中あるし、観光案内のタクシーも一年中いるし、旅館に戻る時間に遅れそうで大量のお土産抱えて必死に走る修学旅行生も一年中います。
まあ別に予定の都合さえ付けば、いつ修学旅行に行こうと自由なので、学校によって春だったり夏だったり秋だったり冬だったりするだろうね、というのは考えれば当たり前のことなのですけど、実際に日常的に修学旅行生を見続けるまでそれに気付きませんでした。そうだったのか。
昨日、旅館の近くにあるファミリーマートの屋外テラスで、ジュースやらお菓子やらを買って時間を潰している20人くらいの男子学生を見掛けて、そうだそうだと思いだしたのでした。
修学旅行生って、なんかそわそわしてて可愛いよね。知らない街で女子と一緒に班行動とか、盛り上がるなっていう方が無理だろうし。で、男子は妙にやる気無い風を漂わせてて(たぶんわざとやってる。そういうお年頃)、女子は必死に地図見て男子を急かしてるのがよく見掛ける風景。正直言って、羨ましい。修学旅行良いなあ。
「今どきなんでうちの学校は修学旅行、京都なの」と思ってるだろうけど、いやいや、君らならどこであろうと楽しめるでしょう。人に迷惑掛けない程度にハメも外して、想い出いっぱい作って下さい。楽しんだヤツが勝ちよ。そうしたら、30歳になっても「修学旅行、楽しかったなあ」って思えるし。楽しかったなあ。
よい修学旅行を。