5月20日、水曜日。

定期購読しているNumberがいつも通り発売日の前日に届く。前払いの面倒くささで二の足を踏みつつ、たまに理由無く買い忘れていたりしてたことを思うと非常に楽。夜、風呂に入るときの読書用に持って入る。好きだ大事だと言いながら、自分の金で買った本は躊躇無く風呂場に持ち込むのが僕のやり方。湯船に落としたことはないけれども、雑誌あたりだとさすがに蒸気でしわしわになるので、家にあるほんの3割くらいはブックオフでも下取りできないレベル。ハードカバーはそうでもないけど。
とりあえず、いつも通り巻頭コラム(「FACE」「Number EYES」)から読みはじめる。今号のFACEは16歳にして日テレベレーザで活躍中の岩渕真奈選手。マジっすか。昨秋のU-17女子W杯でMVP(ゴールデンボール賞)。すげーな。続いて好調な楽天が挑む交流戦とCL決勝の話題が続く。ふむ。

以前椎名誠さんがやっていた「文藝春秋10月号四六四頁単独完全読破」を思い出したけれども、そういえばあのときは広告やら目次やらもきっちりと目を通しつつ文章に起こしてたっけなと思いつつ、別にそういう企画ではないのでとりあえず、毎回楽しみにしている巻末コラム「Number on Number」に移動。今回はWBCに出場した後、シーズンで記録を残せていない選手がいることについての話題。しかし一方で好調な選手や、渡辺俊介のように上手く調整できた選手、選手を出してないのに調子の上がらない中日(5/20現在で首位と7.5ゲーム差の3位)など、なかなかWBCどうこうとも言えないよ(他の競技に比べると厳しい、めちゃくちゃな日程であることは間違いないけれども)という感じのお話。うむー次回までには何とかMLBを説得しないと。IBAFが自前でやってるW杯を止めてもらって共催にしたらいいのにね。

続いて、「Number on Number」から遡って読んでいく。「アスリートが食べる三食見学ツアー@西武ライオンズ若獅子寮」。1日の摂取カロリーが5,000キロカロリーだ9,000キロカロリーだと普通じゃない数字が飛び交ってて凄いことに。若手選手はたいてい痩せていることを考えると、それくらい食べないと体は作れないんだろうねぇ。最近始まった「スポーツMONO語り」はスポーツにまつわるいろんなものを紹介してくれる(例えば自転車特集とか)コラムなんだけど、ターゲットが若干高めなのかお値段お高めのものが普通に並べられてていて何だかなあと言う感じ。それはそれとしてジョーバは乗ってみたい。続いて、以前は本の紹介だったコラムがスケールアップした「メディアウォッチング」。今回はたまたま本の紹介がメインで、今号の特集テーマ「早稲田」に合わせた書籍が6点紹介されている。清宮さんと三原脩さんの書籍は読んでみたいな…とおもいきや、三原さんの自伝の方は品切れ中との表記。Amazonにもない。まさか絶版?むー。

ぐいっと読み進めてミニコラム集「SCORE CARD」を読む。大関のふがいなさやらパッキャオの凄さやら、色々面白い。個人的にはレブロン・ジェイムスが興味深かったです。大体、こうやって遡りながらどのくらいのタイミングで特集テーマである本戦の方へ切り込んでいこうか伺っているのだけど、とりあえず今回は急ぐ必要も無さそうな感じのテーマなので、ここらで風呂読みを止めていったん脱衣所において、体を洗う。ここまでで大体30分強経過くらい。



5月21日、木曜日。

今日も帰宅。Numberだけを読んでいるわけでもなく、Numberを読む以外にもやることはあるってことで、そうそう時間も割いてられないんだけどもまぁでもそんなもんだろう。昨日の続きで読んでいく。「SCORE CARD」の次は阿部珠樹さんの「REVERSE ANGLE」。毎回、どちらかというと他のコラムよりもプライベートに近い感じの独特な切り口が楽しい。今回は卓球選手は他のスポーツと違って自分で球を拾いに行く件、しかし実力のある選手にとってはそのインターバルが貴重な戦略会議になっている模様という話。なかなか興味深い。

そのページの右側は、Travellerという雑誌の広告。聴いたことはないが好評発売中とのこと。7月号の特集は「ワイン桃源郷。ブルゴー VS ボルドー」。ふーんて感じ。めくって続くは「ナンバーノンフィクション」。余り名を知られていない人の密着取材が主で、時に面白いこともあるんだけど品質がバラバラなので大体は読み飛ばし。時間があればあとで読む感じ。今回は、山形モンテディオの特集らしい。面白そうなのであとで読む。

いつの頃からかNumberの後半は広告か、タイアップ記事が占めるようになってしまっていて、今号もその後浅尾美和(AQUARIUS)、錦織圭(Gatorrade)、井口資仁(パナソニックの髭剃り)と続いて、その合間に競馬のダービーの話題。父兄煮続けるかという視点で1馬1騎手に焦点を当てたのはなかなか上手い。どうなるんだろうなー。錦織圭についてはタイアップ記事と合わせてインタビューも掲載。吉松忠弘さんの安心品質。そうかーまだ19歳なのね。怪我をしっかり治して頑張って欲しいなぁと思いつつ風呂から出る。

で、井口をめくるとようやく今号のメイン特集「早稲田力」に到達。これはさすがに先頭から読みたいので、巻頭コラム後の目次に戻り、斎藤佑樹の記事を。うーん、田中と斎藤、どっちの選択が正解だったかは…まだまだ解らないなぁ。とりあえず2人とも名字がBECKっぽい。それにしても斎藤の印象は確かに桑田とかぶるし、もし桑田が巨人に指名されなくて早稲田に進学してたらこうなったのかなぁ…とか思ってたら、斎藤の次の次の特集は桑田のキャンパスライフの話だった。41歳にして早稲田に入学したんだよね(大学院だけど)。

僕は昔から桑田のファンでありまして。ラグビー部の中竹監督と話をする桑田(もう引退したんだから桑田さんじゃないとダメなんだろうけど)の写真が若々しくて引退したなんて思えないなぁ。桑田が行っている早稲田の大学院スポーツ科学研究科・トップスポーツマネジメントコースってのは、法律から始まってビジネス、マネジメント、などスポーツを取り巻く様々なことを学べるところらしい。あー興味あるなぁ…。もし桑田が様々な経験を積んでプロ野球界に帰ってきたら、是非受け入れてやって欲しいと思う。絶対良い方に持って行ってくれると思うなぁ。

そんな斎藤と桑田のコラムに挟まれる形で掲載されていたのが、同姓(岡田)、同郷(大阪)、同窓(早稲田大学76年入学)の岡田彰布前阪神監督と岡田武史サッカー日本代表監督の「同級生対談」。サブタイトルに「硬派な野球部 vs. 軟派なサッカー部」とあるように同じ体育会でもそんなに違うんかいっていうくらい雰囲気違ってある意味凄い。まぁ野球が堅すぎるんだろうけどね。2人とも自分の考えを持っている人で、しかもそれを言葉に出来る人だから対談して面白くならないわけがない。一応4P掲載されてたんだけど…4Pじゃ足りないなー。でもそれ以上やるのはNumberの仕事じゃないような気もするwこの2人の対談はまたどこかで改めて読みたいです。

続いて早稲田と言えばラグビーってことで、歴代の名選手5人によるベストゲーム。正直に言うとあんまりラグビーって解らない(ルールとか各学校、各国の特色とか)んだけども、試合を見るのは結構嫌いじゃない。虚を突くようなパスから綺麗な展開→WTBが走り込んでトライとか見ると、おおおおーと上がる。素人的かもしれませんけども。5人それぞれ、劇的な勝利とかそういうのではなしに、自分らが目指しやってきたことがどのくらい達成できたかという視点でベストゲームを見ているのがとても印象的だった。結果ではなく内容なのね。うん。

ただ、特集最後のコラムに最近の早稲田チームの態度という気になる記事が。一部引用。
スタンドのコーチ陣がレフリーにヤジを飛ばし続ける姿は常態化していた。大学選手権決勝では、トライを挙げた選手が相手に向けて大きく舌を出して愚弄した。相手を挑発する行為、危険なプレー、笛が吹かれた後のラフプレー…中にはトップリーグなら出場停止の対象となる行為もあり、実際に対戦相手からビデオの提出もあったが「大学には処分の規定がない」(日本協会幹部)ことから、下された処分は口頭での注意のみ。だがその後の日本選手権でも改善は見られなかった。
マジかよ。最低だな、早稲田。ラグビー以前の話じゃん。何もお行儀よくしろって言ってるんじゃないけど、相手を貶めるような行為はスポーツマンシップに反するだろ。大学生だからってそんなの関係ないぜ。


ラグビーの次は競走部(陸上部)。現在の監督の渡辺康幸と、前監督になるのかな?瀬古利彦と、現在の早稲田のエース竹澤健介と。箱根が日本の長距離界の発展を妨げている(20kmという距離に合わせて調整する、無理を重ねた結果故障するなど)という意見もある中で、それでもやはり彼らにとってはそこなんだなと。むしろそのために競走部に入っているのであれば、それ最優先を選択したことに対して外野が言えることは何一つないよね。それにしても…ヱスビーって凄いなぁ。このご時世にきちんと陸上を支え続けてるもんなぁ。それも企業スポーツと言うだけじゃなく、大学とも連携を取ってベースから支えてる。早稲田を中心とした有望大学生の海外遠征も、ヱスビーの支援(瀬古プロジェクト、らしいけど資金は当然ヱスビーだよね?)らしいし。凄いね。



5月22日、金曜日。

帰宅してご飯食べて妙にだるくて熱計ったら37℃だったのでそのまま寝る。



5月23日、土曜日。

1日寝てだいぶマシにはなったもののまだやばい。夜、さすがに布団の中で暇だったので、Numberを読む。現在の早稲田体育会所属部一覧を眺めてから、早稲田111年を振り返る。こうやってみてみると、様々な競技で一流選手を輩出してるのね。ちょっと驚き。これまでは一般入試で入って→努力を重ねて→一流の成績を残すというのが多くて、それが早稲田の荒々しさの源だったらしいのだけど、最近はスポーツ科学部の設置もあって特待生的な学生も多いらしく。OB諸氏としては、成績が良いのは喜ばしいのだけど雰囲気が薄まってきているのは残念というようなジレンマらしい。わかる気がする。

続いては多くの個性的な名将について。サッカー部:工藤孝一、野球部:野村徹、競走部:中村清、ラグビー部:大西鐵之祐/清宮克幸、他。「理外の理」と言う考え方は一見理不尽なような気もするけれども大事なことだなぁと思った。大一番の直前までは考えに考えて考え抜くけれども、いざ大一番に立ったらその準備を一切忘れてしまうような。あと、サッカー日本代表の岡田監督が就任当初、大西さんの「接近・展開・連続」をテーマとして掲げていて、オシムの見栄えのするスタイルを引き継いだ結果のわかりやすい目標設定みたいな感じで何となく捉えられていたけど、根本には自身の出自である早稲田に対する意識みたいなものもあったんだなぁとぼんやり思った。戦術としてはどうあれ、指導者として同じような心構えでやっていくという表明だったのかなぁとも。

特集の最後は、それぞれの年代での早稲田のライバル。正直に言うとこの辺のライバル意識とか、対校戦による季節感みたいなのは東京在住じゃないとわからない感覚なんだろうなーと思う。関西に住んでいて「早慶戦」「早明戦」と言われてもいまいちピンと来ない。やっぱりその辺は華があるね。妹は早稲田なので、その辺の感覚は僕とは随分違うのかもしれないけども。ピンとは来ないけれどもちょっとは憧れるな。関西に来ずに早慶どっちか行ってたらどうなってたんだろうなー(入学金の締め切りの関係で行かなかったんだけど)

あとは関連各コラム。応援部の熱い話、奥田英朗さんの早稲田に対するイメージの話、金子達仁さんの早稲田に対する意識の話。それぞれ面白い。




というわけで、都合3日間で読了。読む前は「何で、1つの私立大学を特集せにゃならんのよ…」と懐疑的だったのだけど、読んでみるとことのほか面白かった。慶応が作った野球リーグ「アーバン・リーグ」に入れてもらえないあたり、早稲田の特殊性というか色合いをよく表してるみたいな。僕自身は、学歴については一切拘りがないし、誰かに対して出身大学から話を始めるなんてこともないし、せいぜい同じ大学だったらちょびっと親近感が沸く程度の話なんだけど、それでもここまで何か光るものを持っている大学であれば、偏差値だなんだとは別の話として、誇りたくなる気持ちもわかるなーと。良い特集でした。



で、何でまたこんなめんどくさい読書記を書いたかっていうとですよ、Numberって薄さの割に記事がビシッと詰まってて全部読むのに随分時間が掛かるんですよ。本当に1日がかりになります(今回は3日に分けてるけど)。でもって、世の中の情勢ってのはもっと気軽に読んで気軽に捨てれるスタイルになっていっているのですね。コラムにしても、適当なサイズで切り出された文章をWebでざっと読んで、はいこれで終わり的な。下手すると、コラム本文よりも概要の方が重宝されるような時代です。とにかく短時間で…みたいな。そりゃー雑誌は売れないよね。雑誌を作る人が、良いものを作れば結果は付いてくると信じて内容の詰まったものを作れば作るほど、それを読むのが面倒くさいと思う人が増えて売れなくなっていくっていう残念な、でも現実的な状況があるような気がします。

Numberは雑誌の中では比較的Webに力を入れている雑誌で、小コラム「SCORE CARD」は発売1週間後から順次Webにアップされるし、Webだけで連載されているコラムもたくさんあるし、Webコンテンツとしても十分面白いのだけどそれで雑誌媒体とシナジーしてるかというと…どうなんだろうね。

Number Web - ナンバー

Webのコンテンツが面白すぎて、ますます雑誌から遠のいていってしまうような…Webでそれだけ出来て雑誌媒体も発行する意味はどこにあるんだ?見たいな。ジャーナリズムとしてはそれでもOKなのかなー。重さのある雑誌としてのNumberも愛している僕としては少し寂しい感じもするのでした。


Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2009年 6/4号 [雑誌]Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2009年 6/4号 [雑誌]

文藝春秋 2009-05-21
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