丸さん(mF247主宰/丸山茂雄さん)の日記で知って、
衝動的に購入してから半年…

ようやく読み終わりました。

4087200345日本人の魂の原郷 沖縄久高島
比嘉 康雄
集英社 2000-05

by G-Tools

この本では、沖縄の中でももう殆ど残っていない古来の祭祀を、
(少なくなってはいるものの)現在でも語り継いでいる、
久高島の祭祀の詳細と、その根源にある世界観を紹介しています。

この中で描かれているのは、
古来の祭祀が色濃く残っていた最後の時代、1980年前後の話で、
その独特な世界観、生活と一体化して、
宗教というよりも生き方と言うべき思想が、
丹念に描かれています。


僕にとって、殆ど触れたことのないそういう文化を、
非常に分かりやすく説明してくれるという点で、
色々考えさせられ、また楽しめた本だったんですが、
印象的なのは…そこまで、きっちりと伝統を守っているにもかかわらず、
時代の流れに対して、非常に柔軟に対応しているところ。

島の若者が減ったり、血統が絶えたりして、
祭祀で重要な役目を果たす役が消滅しているのは、
まだ仕方がないにしても、
例えば、水道の導入とか(沖縄本島から引かれてるそうです)、
葬儀の習慣とか(以前は完全に風葬で、骨も葬所に放置されていたそう)、
コンロの導入とか、そういう様々な変化に対して、
それらを私たちの世界観に沿って解釈すると、
こういうコトになるよね、という、
そういう対応の仕方が、
自分たちにとって大事なことはなんなのか?ということを、
きちんと皆が把握しているという点で、凄いな、と思いましたね。

大事なのは、儀式の様式とか、祠のデザインとかじゃないんだよね。


面白い本でした。

そうそう、面白いと言えば、
久高島の伝統の「結婚」ってのがなかなか面白い。

結婚は、独身の男性と女性、それぞれの両親が話をして決まるそうで、
本人の意思は全く汲まれないとか。
そしてそのまま、結婚の儀式をする…のだけど、
もしそこで終わったら、なんというか、悪しき伝統の何ら変わりません。

でも、ここからが、少し変わっていて、
結婚しても、最初は女性は男性と一緒には暮らさない。
昼間の家事や、御飯の支度だけしてそれを食べずに、夜は、家を出る。
実家に帰ることは許されていないので、口の硬い友人の家や、
男性が入れないような聖地に身を潜めるらしい。

で、最終的に男性が女性を捜し出し、
捕まえたところで結婚は成立して、
一緒に暮らすとか。

以前の記録では、1年以上も逃げた女性もいて、
そのうちに男性が遠海へ漁に出てしまい、
破談になった例もあるそうです。
半ば無理矢理ながら、女性にも拒否権があると言うことかなぁ。


あと、意外なというかなんというか、離婚率も高いんだそう。
そんなに合わないことが分かってるなら、
最初ッからやらなければいいのに、とか僕は思うけど、
年長者は、そのことの良さも、知っていたんでしょうねぇ。
(僕には分かりませんけど)

何はともあれ、また沖縄に行きたいなぁ、と思ったのでした。

激闘!西表島の副音声を毎日聴きつつ。

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