若者と一緒に働くのは間違いなく面倒くさい。
前職でも今の職場でも、いやどんな環境に行ってもそうだと思うけれど、自分と違う世代と一緒に働くのにはある種の難しさがあります。もちろん人によって個性があるので、「若者とはこう」なんて言うつもりはさらさらないのですけど、経験不足な人間特有の「自分のやり方が最も正しいと信じる」傾向や「自分のクオリティが最上だと感じる」傾向が現れている場合、それをどう刺激しすぎずに上手いこと誘導するかというのが面倒くさい。自分が20歳の頃を考えてみても、僕の上にいた人はそうとう面倒くさかったと思います。今もあんまり変わらないけど、僕も面倒くさいタイプの人間なので。
つい先日、割と細かく指導していた後輩にへそを曲げられてしまいました。彼は非常に不器用な人間で、教えられたことを人並みのスピード・クオリティでこなせるようになるまで、それがどんなことであれかなり時間が掛かります。ものによっては、自分でmaxを決めてしまって「一生懸命やってるしこれでいいじゃないですか」と言いがちな、まあいい加減なやつなのですが、プライベートならともかくお客様のいる仕事でそれは無理なので、「お前はいつもそうだよな」と冗談を挟みつつ指摘・指導していました。それでコミュニケーション取れていたと僕は思い込んでいたのですが、僕が思っていたよりプライドが高かったのか、ある日、「失礼な人ですよね。決めつけで言わないでください」という反発を受けてしまったのでした。
不器用なのもいい加減なのも、僕がそう決めつけているんじゃなく、彼がしていることをまとめるとそうなるだけであって、例えそう言われるのが嫌だったとしても自業自得なのですが(たぶん自分の仕事のクオリティが低いこと自体気付いていないか、認めていない)、まあ、若者ってそう言うの言いがちだよなあ俺も言ってたなあと思って、「はいはい、そうだねー」と流したんですけど、なんつうか、自分の指導が上手くなかったんだなあと思って少し心折れたりとか。こいつ、思ってたよりずっと面倒くさいやつだわ。
「先輩」としては、どんなリアクションを取られたって仕事が出来るように指導していくほか無いので、そういう態度とも戦っていくべきなんでしょうけれど、うーん、面倒なんですよね。原因を考えると、リスペクトをもたれない自分にも問題はあるし、説得力ある言葉を選択出来ないことや、相手に合わせた言い回しも工夫していくべきなんです。そういうのはわかってるんですけど、僕は僕で必死に毎日働いてるので、生意気なやつに心砕いて指導してあげる余裕なんてないんですよね。それでもこいつにならと思って言ってたのが、まあ、距離感間違えてたかなあと。
今現在の心境としては、「じゃあ勝手にすれば良いんじゃない?もう知らねー」なんですが、それだと結局あとで僕も困るんですよね……「ちゃんと教えろや!」って怒られるの僕なんで。どうしようかなあ。1週間くらい考えて、何か言い方法を見つけようと思ってるんですけど、
面倒くさいなあ。
思い返してみたら、前職で若いほぼ新卒が入社してきたときもそんな感じだったなあ。その時は、僕の立場は今と違ってもっと断定的にものを言える立場だったから、強い言葉に説得力があったし、そういう指導で上手く行った(でもたぶんほんとは彼が自分で気付いて、自分で上手く調整していったんだろうね。頭良いやつだったし)けれど、今の僕にはそういう説得力が無いからなあ。
ああ、面倒くさい。
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というのは、1/3くらいしかホントじゃなくて、実際のところはお金は欲しいし本業の方は経験も積みたいしで、時間と体力が許す限り働きたいと思っているのだけど、逆に言えばお金にも経験にもならないような「仕事」(お金にならない時点で既に仕事ではない気もするけれども、ここではパートタイムでやってるエンジニアっぽい仕事に関する時間外労働のこと)は他の仕事に影響が出るので遠慮させてもらいますということでもあり、そういうスタンスを「ドライすぎる」と言われることもあるんだけれども、そういうスタンスを含めた上での安賃金であるので(もしフルタイムだとしたら手取り月13万切るくらいの水準です。非正規は辛いぜ)、まあ、そういうスタンスです。
就業時間大体ぴったりに出社し、定時大体ぴったりに退社し、時間外労働は断る。
これ専業だったら、(残業代の確認くらいはするけれども)時間外とかあまり考えずにがっつり働くんだけど、今の条件・状況でこの仕事にこれ以上エネルギー使うと、ほんと他の仕事に影響が出ちゃうので、出来ない。そのスタンスは最初からそう伝えてあるので、その範囲で企画を考えてもらうしかない。そのレンジから外れる仕事に関しては、申し訳ないけれども、働きたくないでござる。もとい、働きません。楽天のセールが始まるからとか言われても知らねー
……というのを、1年前から今に至るまで社長に何度も伝えて確認してきたのだけども、専務の方からさらっと「仕事納めのあとに更新」「年始早々更新」という案件が入って来て、年内は12/25(金)の14時で終わりだし、年始は1/4(月)の10時からになる(どのみち会社自体が12/27から1/3まで休業)から、軽やかに出来ませんよと回答。なんだろうなあ、なんかこう「言わせんなよ」感。企画に対してそういう答えしたくないから普段から言ってるのになあ。エネルギー注いで企画しちゃった分、断るとだいたい「働きたくないでござる」くらいの意味にしか取られないし。ちがう、そうじゃない。
まあもちろん、自動的に更新出来る仕組みを作るか、誰でも更新出来るようなシステムを作ってマニュアルを書くくらいはするつもりですけどね。最初から「営業時間」決めてるんだから、時間外になりそうなときは企画練る前に相談しろって思うんですよね。企画練り込む前に相談しておけば、着地点が想定と変わっても感情的になることもないだろうに。
そういうコミュニケーションをサボってしまうところが、まあ、ダメなところだよなあと思っているのです。2行メール書くだけなのに。社長と専務でやってるような零細企業なんで良いんでしょうけど、毎日やってる2人の言い争いの原因もだいたい、仕事のコミュニケーションをとらないことに起因しててホントバカバカしいんですよね。別にいいけどさ。

ニュースやコラムを読んでいて、最近は日本でも企業のメンタルヘルスに対する理解も進んでいて、例えば社員に何らかの問題が起きた場合には、治療や復帰に対して前向きで柔軟に対応するようになってきている……と実感していたのだけれど、でもそういうのはあくまで企業や経営者が進歩的な考え方をしている、もしくは理解がある場合であって、そういうことを考えたことがなく、そういうものを単純に「コスト」としてしか捉えない人も少なくないんだなあと思う機会が。
前職のときは会社が極端なメール主義で、電話で打ち合わせすることもあるものの基本的にはメールで書いて投げることが多かったです。特にWeb関連に関しては僕が強く要求していたこともあって、決定事項はほぼメールで共有してました。当時、周りの仕事の仕方を見ていて、電話や口頭で約束して忘れたり、間違えたりといったことが多いゆるい雰囲気の会社だと感じていたので、自分の記憶力も含めて、その辺全然信用してなかったです。
