鳩山由紀夫前首相の進退問題
ベトナムを訪問中の鳩山由紀夫前首相は25日、ハノイ市内で記者会見し、「国難というべき時に、自分だけ首相を終わったから『はい、さようなら』では失礼ではないか、との思いが募っていることは事実だ」と述べ、政界引退を撤回する意向を重ねて示した。 鳩山氏は会見で「後援会や若手議員から『お前の仕事は終わっていない、むしろしっかりやってもらいたい』との意見をたくさんちょうだいした」と強調。「最終的な判断は、後援会のみなさんに、できれば今年中に申し上げたい」と語った。
実際問題どうなんすかね?民主党の鳩山由紀夫前首相は24日夕(日本時間同日夜)、訪問先のベトナム・ハノイで同行記者団と懇談し、首相退任時に次期衆院選には出馬しないとしてきた自らの去就について「議員を続ける方向に気持ちが傾いてきている。今年中に結論を出す」と述べ、政界引退の方針を事実上、撤回した。最高指導者を務めた政治家の進退にかかわる「発言のぶれ」に、野党が「言行不一致」との批判を強めるのは必至。民主党内からも疑問の声が出る可能性がある。 理由について「民主党の状況が思わしくない。自分なりの役割を投げ出していいのかという、いろいろな声をもらっている」と説明。その上で「自分の判断を前向きに変えないといけないかなと思う」と強調した。 鳩山氏は首相就任前に「首相として仕事をした後、影響力を残すことは控えた方がいい」と指摘。退陣表明した6月には「首相を辞めた人が影響力を行使しすぎてはいけない。私は次の総選挙に出馬しない」と明言し、次期衆院選に出馬せずに政界を引退する考えを示していた。