第23回参議院選挙が終わったので何か書く

選挙が終わりました。 期間中、思うことはたくさんあったのですけど、なんとなくブログ記事を書く気にならなくて、その分、FacebookやTwitterに書き散らしていました。その辺を上手いことまとめて書いておきたいと思います。感嘆文みたいなツイートではない、なんだか真面目ぶった独り言ツイートは、基本的にはあとでブログでまとめようと思って書いているのでね。そのままにしてたら自分の思いごと流れて行っちゃうし。 散漫な文章になっているので、いくつかのテーマに分けて書きます。

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投票率を上げるためにすることは「投票へ行こう」という呼びかけだろうか

もちろん呼びかけをすることで次の選挙の投票率は上がるかも知れない。すくなくとも呼びかけないよりは上がるだろう。だから呼びかけが無駄という意味ではない。可能性がある以上やってみるのは良いと思う。やってみるべきだとも思う。 ただ、ずっとどこか引っかかっていることがあって、それをどうしても参議院選挙公示前にブログ記事として書き出したかったのだけど、言いたいことをクリアに取り出せなくて結局ボツになってしまっていた。それをちょっと何とかして書き出してみたいと思う。 僕の中に引っかかっていることのポイントをざっくり書くと、

投票を行かない人には、「投票が習慣になっていない」ということ以外の理由がたくさんある
ということ。 「単に誰かに背中を押されるのを待って」いて、選挙に行こうという呼びかけを見て「そうだ行ってみよう」となる人、つまり、これと言って理由は無いけれどなんとなく選挙に行くのが面倒だと思っている人ばかりではなく、ある程度消極的な理由を持って投票に行かない人というのがたくさんいて、それは高齢者を除く全世代に渡って存在していて、今までと全く違ったレベルまで投票率を上げようと思ったら20代にばかり呼びかけてもダメで、結局のところその「消極的な理由」とは何かを考えるべきなんだよなあということ。 「消極的な理由」というのは何かというと、要するに、
  • 自分以外の人が選択した政府に対して、それほど不満を持っていない人たち
  • 選挙結果について良くは無いけどだからといって他の候補ならベターだったとも思わない人たち
ということで、よく言われる、
  • どうせ自分が投票してもたかが1票では何も変わらない
と思っている人たちの理由とは根本的に異なる。 別に何かが変わって欲しいとは思っていない。興味そのものがなくて、自分以外の人たちが選んだ結果で上手く行くし自分は別にいいんじゃないかという感じ。民主党による政権交代や東日本大震災による市民運動の勃興などを経て、政治に興味を向けさせようとする声はだいぶ大きくなっているけれど、それでも動かない人たちにはそもそもそういう「政治に参加しよう」という声を受容する受容体が備わってないとしか思えない。そうでなければ、政権が変わる重要な選挙であった前回の衆議院選挙で史上最低の投票率(59.32%)を記録したりしない。選挙前、選挙中にはこれまでにないような熱心な呼びかけがあったように記憶しているけれど、それでもおよそ41%の人は投票しなかった。 その41%に投票に行ってもらうために必要なことは何だろうか。「投票に行こう」というスローガンだろうか。投票に行くことの大事さを訴えることだろうか。多分、違うんじゃないかと思う。そういうスローガンを掲げている人たちと同じように、真面目に政治を考えている人たちばかりではないから。東日本大震災から2年と4ヶ月が経って、その間に衆議院選挙と多くの地方選挙を経験してきたけれど、それでも結局投票率は上がらない。 どうしたらいいんだろうか。今日も「投票に行こう」という呼びかけは続く。しかし投票に行かない人の心には上手く刺さらない。投票に行かない人の心に刺さるためには何をどう訴えれば良いのだろうか。「投票に行こう」と呼びかける人にはそういうビジョンがあるだろうか。なんだかそれがとても気になっているのです。呼びかけても投票率は上がらなかった。僕らは手段を、間違っているんじゃないか?

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【ドル円】 なんだかんだで101円(週末終値101円18銭) 【定点観測】

06_usdjpy_1m.png 前回の定点観測のあと、一旦1ドル99円台まで円高が進んだんですが、アメリカの雇用統計で予想よりも結果が良かったことを受けてドルが買われて週末の終値は1ドル101円18銭まで円安が進みました。ちょうど6月に一気に戻した円高分を取り戻した、くらいでしょうかね。 雇用統計に関してはこんな感じの記事が出てます。例によってロイターから。

ドル101円台、米雇用統計受け緩和縮小観測強まる=NY市場 | マネーニュース | 外国為替 | Reuters

5日終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが101円台に乗せ5週間ぶり高値をつけたほか、対ユーロでも6週間ぶりの高値を記録した。雇用統計が予想を上回る結果となったことから、米連邦準備理事会(FRB)が9月にも資産買い入れを縮小するとの見方が強まった。 6月の非農業部門雇用者数は前月比19万5000人増となり、予想の16万5000人増を上回った。失業率は労働人口の増加を反映し7.6%と前月から横ばいだった。 FXソリューションズのチーフ市場アナリスト、ジョセフ・トレビサーニ氏は、非農業部門雇用者数が予想を上回ったことで、金利は上昇しFRBの量的緩和終了時期が早まるとし、今後もドルを支援すると指摘した。

簡単に言うと、アメリカの景気が回復してきてる、ってことですねー。 前々回書いたとおり、市場の心理としては、

【ドル円】 ジリジリと円安で99円へ(執筆時点で98円83銭) 【定点観測】 | mutter

バーナンキ議長の声明は観測気球というか「お試し」だったということでおK?これで雇用統計でどうなるかだけど、どうなるんでしょう。普通で言えば、雇用統計好調→ドル買われる→円安、みたい感じになるんだけど、ここまでの流れだと雇用統計好調→やっぱり早期利上げあるんじゃね→リスク回避でドル売られる→円高、みたいな流れもなきにしもあらず?ていうか両方あるからよく分かんない値動きになってるのかしら。

ということらしいんですが、結果として円安に傾いてると言うことは、緩和縮小を見据えた上でさらにそれを乗り越える力強さを感じて円安、みたいな感じでしょうか。だー、これだからこの辺の値動きはよく分かんない。後付けであーだこーだ妄想するのは簡単なんですけど、今後起こることについては、事前にすべてのパターンを上げるのさえ難しいなあと思っています。まあそんなこと出来るならFXでもやりなよ、っていう話ですけどね。仮想トレードすらしたことありませんけど。

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京都市の財務状況について維新の会の市議候補の人が何か言ってたので

東京都議会選挙で民主党が惨敗しまして、来月行われる参議院選挙もかくなりやという感じでありますが(というのも今回の東京都議会選挙は地域に根ざす問題が争点にならず主に「アベノミクス」といった政党の国策が争点になったため)、個人的には日本維新の会がたったの2議席しか獲得出来なかったのが印象的でした。ああ、去年秋頃の勢いはどこへ行ってしまったのか。まあどっか行ったままで全然構わないし、どっかに行った理由もはっきりしてるんで別に良いのですけど、そういうところはきちんと見られてるよねと思った次第。 んで、そんな東京の人にとっては日本維新の会など小石以下の存在だと思うのだけど、関西だと案外そうでもなくて、大阪ではまだまだ橋下大阪市長の露出は多いし、その積極的なスタイルを支持する人も関東よりは残っている感じです。来月参議院選挙と一緒に市議会議員の補欠選挙が行われる京都市では、大阪に比べるとかなり低いテンションではありますが、日本維新の会としてはまだ「行ける!」と思っているようで、結構積極的な選挙活動が既に行われています。頑張ってはるのね、という感じ。日中普通に選挙カーが回ってくるんですけど、あれってどこかに訴えても良いんですか。うるさいんですけど。 そんな日本維新の会の京都市議会議員候補の人がその選挙カーでこんな主旨のことを言ってました。

京都市の公務員トップは退職金として2,000万円以上をもらっています。京都市の財政に占める人件費の割合は5割を超えている!みなさん、おかしいと思いませんか。民間で人件費が5割を超えているような、そんな会社がありますか!我々維新の会は大阪市の改革に負けない規模で、京都市において積極的に改革を行っていきます!
なんというか、よくもまあそんな口から出任せを言えるもんだと、呆れましたね。そんなもんですよねえ。ありもしない事実を並べ立てて、自分が綺麗に見えさえすれば良いっていうのが日本維新の会の手段なんですかね?党首のスタイルから推して知るべしって感じなんでしょうか。

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