「内閣支持率」のグラフを更新しました。(2013年9月データを掲載)

内閣支持率のグラフを更新しました。

使用データ

政治意識月例調査 | NHK放送文化研究所



内閣支持率


先月から微増の59%。

調査期間は9/6~9/8なので、東京オリンピック決定は含まれていません。IOC総会での安倍首相のPRは、東京オリンピックを後押ししたという面で支持される一方で、福島第一原発の汚染水問題に関して明らかに事実と違う楽観的な見通しを語ったという点で批判もされています。いやもちろん、現状をその楽観的な見通しへ変えていく覚悟を語ったのだ、と好意的に解釈することも出来ますけれども、現状ではかなり悲惨な状態であるのは間違いありません。

汚染水の問題は振り返れば、問題を認識しながら有効な手段を打ち出せなかった民主党と、任されてるのを良いことにコスト優先で対策を講じた東電、政権引き継ぎ後も東電に遠慮してか政府の介入を行わなかった自民党、そのすべての期間において無策であった監督官庁など、責任を負うべき人はたくさんいるのですけれど、この安倍首相のPRをもってこの問題は完全に安倍政権の問題となった感があります。悪いのは東電と民主党であったにしても、今後については安倍政権が責任を持って解決するということであり、その意思表明ですよね。この取り組み次第で、今後の内閣支持率は大きく変動しそうです。



政党支持率


自民党が支持率を回復する一方で、民主党と維新の会が支持を失っています。

民主党はなんか連立から外れた直後の社会党みたいになってますし、維新の会は近畿…というか大阪限定のローカル政党みたいになってます。公明党、共産党、みんなの党、社民党はさほど変わらず、生活の党は息をしてません。このまままた一党独裁みたいになっていくんでしょうかねえ。


ちなみに「一党独裁」というとソ連とか中国とかの共産党を想起する人が多いんですが、自民党(55年体制含む)の「一党独裁」はちょっと違うんですよね。言ってみれば、異なる主義主張の連立与党。保守も革新も一緒くたになって、派閥が他国の政党に当たるような感じです。選挙とか政党交付金とかそういう自分の利益のためだけに自民党として集まってる感じ。

「政党とは何か」を考えるとものすごい気持ち悪い状態なんですけど、でもこれが日本の政治なのよねえ。自民党が悪いと言うのもあるかも知れないけど、選挙の仕組みとか、政党交付金の仕組みとかに問題があるような気がしてなりません。もっと気軽に小政党作れるようになれば良いのにねえ。