エレベータのインターフェイス。

エレベータってよくよく見ると、ものによって色んな機能が付いてるんだけど。 “説明書”が付いたエレベータって見ない。 利用者である僕らは、乗り込んで行き先ボタンを押すだけで、 何のストレスもなく利用できるようになってる。 これって地味にすげーなーと思う。 僕がエレベータの技術者だったら、色んな機能を持たせようと考えてしまうだろうし、 場合によっては説明書が必要になってしまうかも。 でもそれじゃあ本末転倒ってことなんだよね。 説明書なんか無くても、インターフェイスで全てが完結している。 だからこそ、あらゆる障壁を越えて利用することが出来る。 (目の不自由な人は修練が必要かもしれないけれども) 例えばハサミのように形状と利用方法とが一致しているようなものの場合には、 そういうことも難しくはないけれども、 エレベータのように実際シンプルではなく、裏では色んなことをしている …にもかかわらず、シンプルなインターフェイス、 そのバランスを崩すようなものは付加しない、 そのラインは譲らないポリシーで作られているものって凄いよね。 そう考えてみると、自分が日々作っているものなんて説明書だらけで欠陥だらけだ。 反省しなくては。

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最近また下書きのままのエントリが溜まってきたなー

本当は一番最初に思いついたこと(仮説とか)を書きたいだけなのに、 書いてるうちに議論が拡散したり、補足が本文より長くなったりして、 全然まとめられないままに下書き放置とか。もったいない。 とりあえず思いつきだけでも文章にするようにしようかなぁ。 補足は別エントリでやればいいよ的なアレで。

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【読書】 鈴木 清子 / 父・鈴木信雄―島田事件の弁護士の素顔

4835561880父・鈴木信雄―島田事件の弁護士の素顔
鈴木 清子
文芸社 2003-08
by G-Tools
『島田事件』…という冤罪事件について、今の人がどれくらい知ってるか知らないけれども。 島田事件 – Wikipedia 鈴木信雄は、その事件において弁護団を率いた弁護士であり、 著者の鈴木清子はその娘。 弁護士が日常生活何をしているか、というのは外側からは見えにくく、 何となく裁判所や記者会見でのやりとりがその弁護士の評価になってしまいがち。 そういう意味で、著者自身の人生を通してみた鈴木信雄弁護士の半生と、 また、恐らく十分な資料もないと思われる中で緻密な調査を元に照らし出された、 その前半生は凄く興味深い。 法律が違ったにせよ、市議会議員と県議会議員、そして弁護士を、 どれも手を抜くことなくフルパワーでやり通した人間は…僕は他には知らない。 時代の要求もあったかもしれ無けれども…素直に凄い人だったのだなと思う。

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