飯盒炊飯。
炊飯器が壊れてからもう暫く経つが、 ようやく鍋で安定して米が炊けるようになってきた。 昔取った杵柄、か? 小中学生の時の夏のキャンプを思い出していた。 僕の通っていた中学校の、夏のキャンプが、 過酷で厳しく、最高に楽しかった、というのは どこかに書いたかもしれない。 なにしろ、富士本栖湖畔の、普通の森 (水だけは教官が奥地から引いてきてくれるが、他は全く何もない) にわけいり、全校500人余りが、一斉にキャンプを張るのだ。 厳しい環境だし、一つ間違うと大けがになるから、規律は厳しい。 炊事場(いやただの河原だが)で ゴミの放置は米粒一つに至るまで厳禁。 生徒自身がチェックし、残っていれば取り切るまで拾う。 生ゴミなど分解可能なものはゴミ穴行きだが、 誤ってビニール袋などを捨ててしまったら、 当然ゴミ穴の中まで拾いに行く。 これらが生徒主体で行われていたのだから… (もちろん教官の信じられないほどのサポートがあってこそだったが)、 凄い学校だった。 完全縦割り性で班が作られるから、 全く知らない先輩とも一緒になる。 その先輩が、飯盒炊飯が下手だと、 これはもうただただ悲劇なわけだ。 例によって僕は、自らが望みもしないのに班長で (基本的に一人が好きだし柄じゃねえっつーの)、 しかしまぁ、比較的よく勤まったかなと思う。 料理はそれなりに上手かったし…というか、 かまどの設営と、火の管理には自信があったから。 凝ったものは作れなかったけど。 上手く米を炊こうとしてたら、 飯盒炊飯のコツと一緒に、 そんなことを自然と思い出してた。