東京紀行。
僕はなぜ東京に行ったんだろう?僕にも正直…よくわからない。思ったことは、会いに行こう、それだけだった。 広くなった部屋で、ネットで紛らわせることも出来ずに、寂しさを感じている。そうか、これをわかってやれなかったんだ、って。そして今は彼女は他に自分の場所を作ってるのかも知れないって。 僕が僕らしくいれば、戻って来てくれるかもしれない、なんてこともちらっと思った、全ては誤解から始まってるって、でもそんな考えは行くことを決める前に捨てた、例えそうであっても…はい、そうですか、とは、いかないよね、人の心は。 東京は桜が咲いていた。 人が考えたことを変えるのは出来る、でも感じたことを変えるのは難しい。だから、なにかを押し付けて、感じたことを、間違っているかのように錯覚させる、それを僕はしてきた。それを僕は止めた。感じたことには意味がある、と思うからだ。実は考えたことにはさして意味はない。自分の望むようにいくらでも考えられる。 相手を好きだ、ということについて、今回ほどスムースに饒舌だったことはない。人生初。自分を確信していたし、それを伝えることが目的の全てだったからかもしれない。不安も恐怖も気負いもなかった。 いま京都で布団に入っている。寂しさを紛らわせに出掛けようか、迷ってる。今日のことが夢だったみたいだ。話したい、くだらない世間話は、尽きる事なくある。何を話したろう?今日、いや…恋人でいた間に。後悔ばかり。必死で大人のフリしてた子供の僕を、少しだけ大人になった僕が。小さなことだった、と。 子供だった。 この先会えるのか、コンタクトを取れるのかさえもわからない。だが、頼りきるのは止そう。困らせるだけだ。それが僕の、片思いの相手への決まりごと。ただ、春にして君を想う。 遅すぎた?すべてが?僕は『諦めるのは早過ぎる』そういって2年イベントやって来た男さ。 良かったか悪かったかよくわからない。でも、会うこと、無事を確認すること、素直に思いを打ち明けること、出来るかぎり素の僕を見せること。できたつもり。あとは時間が調理または流してくれるさ。 待つつもりはありません。6年前に振られたときも、3年待つつもりはなかった、気付いたらそうなってただけのこと。想いは変わらない。 このことに関してはMUTTERでは、これで終わり。頭にはあるけど、しばらく寝かせて…また時期が来たら。