66歳男性が風呂場で涙… 友人もいない老後を憂う相談者に鴻上尚史が指摘した、人間関係で絶対に言ってはいけない言葉 (1/6) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

鴻上尚史の人生相談。定年退職、嘱託を経て、今年から本格的に隠居生活に入ったという66歳の男性。兄弟からも妻からもつれなくされ、途方にくれる相談者に、鴻上尚史がおくった第二の人生を生きるヒントは「無意識に自分の価値観をおしつけない」こと。



僕にとって鴻上さんはたまに見たテレビに映ってた人ぐらいの印象しかないんだけど、このテキストはほんとに良いこと書いてるなあと感じました。


なんだろなー。


「これは相談者の人格の問題である」と切り捨ててしまったそれまでの話なんだけども、でもなんだろ、一概にそうとも言えないと思うんですよね。育ちもあるし生きてきた環境もある。人というのは「自分が苦手なもの」というのから逃げる傾向があるし、そういうものをなるべく見ないようにしていく傾向があります。大きな会社で役が付いて部下を一杯持ってたような人だったら、自分は仕事が出来る、そのことを持って自分を肯定するようになるのは自然のことかと。特に仕事しかないような人生を送ってきた人はそうなりますよね。

でも実際には、その仕事のことしか出来ないわけです。その人は、自転車で峠を越えることもフルマラソンを3時間で完走することも見事なDJでフロアを沸かせることも面白い動画で子供の人気を得ることもファーストフードのハンバーガーを綺麗に盛り付けることも綺麗な絵を描くことも人を感動させる小説を書くことも何も出来ない。それは単にこれまでそういうことを趣味としてこなかったからというだけでなく、世の中には色んなことを得意とする人がたくさんいて、それぞれがそれぞれに尊いってことなんですよね。自分に出来ないことがたくさんあり、それを出来る人がたくさんいるということを知ると、自分が出来ることを人が出来ないからといってそれがなんだというのだと感じるようになります。



1つの事柄の優劣に拘泥してしまうと、どうしても上から目線になってしまいがちです。僕もそういう面があるのは否めませんが、しかし同時に自分には上手く出来ないことがたくさんあることも知っています。敢えて飲食業界に飛び込んだあとは、特にそういうことを感じました。37歳で実績ゼロから始めることになった職場で、自分がいかに仕事が出来なくて、それをあっさりやってしまう人がいかに多いかと言うことを。同時に仕事を離れたとき、そういう人たちが必ずしも「なんでも出来るスーパーマン」ではなくむしろ逆に「仕事以外は大したことない人」であり、仕事が出来なかったとしても自分を卑下する必要はないんだなということも学びました。人にはそれぞれ得手不得手や、習得した技術や知識に基づく能力の高低というものがあり、1つ1つで人間の優劣が決まっているわけではないということです。



僕は威張る人間というのが好きではないのですが、威張る人間というものの特徴として「自分が戦える領域のみで人間の優劣を付けたがる」ということがあると思っています。勝てる喧嘩しかしない。そういう人たちが自分は変わりたいと望んだとき、取ってみるべき方法の1つとして、鴻上さんが言われるように、自分が全然知らない世界に飛び込んでみるというのはとても効果的じゃないでしょうか。僕にとってはそれが飲食業界やマラソンの世界でしたが、どんなに威張ってみたところで何も出来ないということが事実としてあり、それに対して卑屈になることなく、少し出来たからと言って得意になることもなく生きていくようにする。それだけで色んなことが変わっていくと思うんですよね。

あくまで僕の個人的な感想ですが、兄弟や奥さんに愛想を尽かされたって別に良いじゃないですか。自分は自分なんだし。相談者さんが新しい世界で新しい自分と新しい関係性に出会えることを願っています。人は変われるって。



「自分は、10年先から戻ってきたと思う」

66歳に限らず42歳の僕にとっても重要な気付きだなあと思いました。素晴らしい発想。今僕がやりたいと思うことでもう歳を取ってしまったからと思うことがあったとして、でも10年先から戻ってきたとしたらどうだろう?僕の年齢が若返ったわけではないのに妙に可能性を感じる。このマインドセット、いいなあ。すごく気に入りました。年齢なんて関係ないよね。傲慢な高齢者をよく見掛けるに付け、これからの超高齢化社会はどうなってしまうんだと思っていたんですけど、これからの社会にこそ、こういう考え方が重要になってくるのかもな感じています。


まあ人のことは知らんけど、少なくとも自分だけはそういう意識で生きてみよう。
その方がもっとずっと楽に生きれて楽しいんじゃないかな。
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