どんな仕事をしてどんな給料をもらうか

薄給の作業員の不満に対して「誰でも出来る作業なんだから給料安くて当たり前」というのはまま見掛ける意見でして、僕自身も反対はしない。人の仕事に対しても、自分の仕事に対しても思う。だから「誰でも出来る作業でありながら自分でしか出せない違い」というのを作って実績を積み、その実績を元によりよい給料をもらえるようにするという方向に行くわけだけど、これを「自分にしか出来ない仕事をする」と勘違いすると「自分にしか出来ない仕事してるから良い給料を」みたいになって、ちょっと違うことになるよね。アーティストとか職人とかであればそれで良いんだけど、一般的な会社員というものは基本「自分以外の誰にも出来ない仕事」というのは無いわけで、もしそういう場所が社内にあったとしたらそれは会社としては明らかにリスク。会社に対してリスクになっている部分を積極的に評価するのは難しいわけで、逆にそういうリスクを減らすことこそ評価したい。でもそれで「そうか、それじゃあ自分だけがしている仕事を誰でもやれるようにしました」みたいにすると実際には評価が下がるわけで、「誰でもやれる」と「誰がやっても同じになる」との間には大きな差があるにもかかわらずあんまり考慮されないために、やっぱり「誰でも出来る作業なんだから給料安くて当たり前」という意見に落ち着いてしまい、なんだよ給料上がらないじゃねーかよどういうことだよみたいになるっていうのがあって、まあ要するに言うと、会社としては安い給料は安いままにしておきたいってことです。身も蓋もねえ。


……というのを、このツイート見掛けて思いました。




組織に与える価値なんぞクソ食らえだと思います。
真実かも知れないけどどうせ薄給維持の言い訳にしか使われないんだよ。