どうやら元記事のデータは「水道代込み」だったようです(ツッコミ記事)。なるほど。そうかー間違ってたかーという悔しさを紛らわせるために、まぁこの文章ではわかんなくてもしかたないよねと自分で思ってみるんだけどね。「節約アドバイザー」なんて何の説得力もないからなぁ(それで文章に説得力を感じる人はちょっとナイーブ過ぎじゃないですかね)。
こんな記事。
なんだかんだで不況が続くなか、年末年始は出費も多い。少しでも節約をしようと、お風呂の水を捨てずに追いだきをする人も多いだろうが、場合によっては逆効果になることもあるという。節約アドバイザーの和田由貴さんは、こう解説する。
「お風呂の追いだきは熱効率がよくなく、200リットルの浴槽で1℃温度を上げるのに約3.2円(東京ガス調べ)。お風呂のある場所やバスタブの種類にもよりますが、冬はお湯が冷えるので15度近くまで下がったとして、40度にするには3.2円×(40-15)=80円かかります」
一方、追いだきではなく入れ直すなら、200リットルの浴槽にお湯を張るには1回約65円(東京ガス調べ)。その日に使ったお湯を捨てずに翌日再利用する昔ながらの節約法も冬場は再考を。
「夏で湯温が下がっていないときや、前の人の後、あまり間をあけずにはいる場合は追いだきがよいですが、冬はコストがかかるためNGです」(和田さん)
※女性セブン2010年12月31日・2011年1月1日号
へー……
そうなのか。無条件で「追い炊き=節約」だと思ってたよ。
でもブクマで指摘されてたとおり、これってガス代だけだよね。
ROYGB 水道代も考慮するとどうなんだろう。 2010/12/21
考慮してみた。
京都市の料金表に則って水道代を計算してみるとこうなる。
お客さま宅の水道料金は・料金表/京都市 上下水道局 お客さまサービス推進室- 200リットル = 0.2立方メートル
- 1立方メートルにつき162円(京都市の場合)
- 200リットル、フルに入れ直した場合にかかる水道代は32.4円
ガス代との合算
追い炊きの場合(15度までお湯の温度が下がった場合)
- ガス代
- 3.2円 * (40 – 15) = 80円
- 水道代
- 0円
入れ直した場合
- ガス代
- 65円
- 水道代
- 32.4円
あれ。入れ直した方が高いね。
もし200リットルフルに入れるのではなく、半分までしか入れないとすると。
入れ直した場合(お湯は半分まで)
- ガス代
- 65円
- 水道代
- 16.2円
ほぼ同じだけどこれでもまだ入れ直した方が高い(追記にて訂正)。
うーん。
結論的な
というわけで、やっぱり追い炊きの方が節約できるんじゃないのかという気がするのだけど、ただまぁもう一つ言えることは、仮に追い炊きの設備を整えたところで節約できるのは1日18円程度。1年で6,500円、追い炊き対応ガス給湯器が10万円くらいっぽいので、元を取るのには15年くらい掛かる、と。給湯器の寿命がどれくらいかわからないけど、これはもう追い炊きの利便性を優先して考えるべきで、元を取るとかどうとかいうと話にならないかもね。
訂正(2010/12/22)
よく考えたら「お湯を半分までにしたらガス代も半分になるのが妥当」ですね。入れ直した場合(お湯は半分まで)【訂正版】
- ガス代
- 32.5円
- 水道代
- 16.2円
31.3円もお得!おおおーようやく実感できた。
満水入れ替え時の料金97.4円で80円を割ると82.1%になるので、つまり大体8割くらいまでお湯を入れるのなら入れ替える方がお得です!(冬場の場合)
というわけで訂正します。