部屋の電気をこまめに消すってのがなかなか出来ない
なんかね、育ってきた環境だと思うんですけどね、うちの家ってあんまりこまめに電灯を消さないんですよ。部屋を出るときにはもちろん電気を消すんですけど、お風呂に入るとか、ちょっと行ってすぐ戻るとかそういうときはなんか点けっぱなしにしがち。外出するときも、防犯の意味もあって廊下や玄関の明かりは点けっぱなしです。まあ昔は犬がいたからというのもあるけど。一方で奥さんは育ちがしっかりしてるのか、その辺り僕よりも厳格です。自分のいるところ以外の電灯は必ず消すし、なんなら自分がいる場所の電灯も最低限の明るさですごしていたりします。ぶっちゃけ料理中はもう少し手元を明るくする方がいいよと思ったりもするんですけど(全ての飲食店、全ての料理学校で最初に言われることです)、まあでも人によって快適に思う明るさというのは違うので特に何も言いません。目の具合で明るく感じすぎるという人もいるしね。
といった前置きがあった上でこんな話。
走りに行って帰ってきたとき、自室の電灯が付いていて欲しい
深夜に走りに行くんですけど、走りに行って帰ってきたとき奥さんはもう自分の部屋で寝ています。例によって本当は全室電灯を消したいはずなんですけど、帰ってきた僕からすると真っ暗闇だといろいろ面倒なので自室の電灯は点いていて欲しい。自室の電灯が点いていれば、そのあとの着替えや入浴の準備がスムーズに出来るんです。というわけで奥さんには「(消したいという気持ちはわかるけれども)自室の電灯は点けておいて欲しい」とリクエストしていました。実際、帰ってきたら電灯が点いていて助かってるんですけど、点けっぱなしにしているもんだと思って聞いてみたら実はそうではないことが判明。僕が走りに行ったらすぐに消し、自分が寝る直前にわざわざ点けに行っているとのこと。いやーすごい。僕には出来ない。僕には出来ないけど、しかし僕はどうしてもこう考えてしまうんですよねえ。
それ何のためにやってんの?
節約のためらしいので計算してみましょう
一応、節約のためらしいので、この行動でいくらぐらい節約出来ているのか計算してみましょう。自室の電灯はホタルックαの30W形と40W形の2つの蛍光灯を使っているタイプ。それぞれ消費電力は28Wと38Wなので、フルに電灯を点けると1時間当たり66Wの消費になります。僕が走りに出掛けてから奥さんが寝るまでの時間はおおむね30分から1時間程度なので、長く取って1時間で計算してみましょう。例によって関西電力の「電気料金単価表」を参考にすると、電気代はこんな感じ。- 0.066kW × 1時間 × 25.71 = 1.69686円
はい、この消灯で節約出来る電気代は1日当たり約1.7円であることがわかりました。年間250日ぐらい走りに行くので、この奥さんの行動で節約出来ている電気代は年間425円。10年続ければ4,425円、20年なら8,500円となり確かに小さくはない。ですよね。たぶん。
人によって心の安寧が違うという問題
いやー無駄だとは言いません。年間425円でも節約は大事です。1つでも節約を疎かにするとそこから無駄が積み上がっていくもんですから、小さなことを積み上げるのは大事です。でもねえ、寝る直前にわざわざ点けるという涙ぐましい努力をするぐらいなら、年間425円ぐらい僕払いますよ。家計に収めます。だからもう自室の電灯はほったらかしておいてもらっていいです。僕にとっては「気にしないで良いことにする」は割と心の安寧に近いんですけど、奥さんにとっては多分それが落ち着かないんでしょうね。「それ、気にしてるほどの金銭的メリットないから気にしないで良いよ」というようなことはこれまでも別の件でも何度か伝えてるんですけど、結局そういう問題ではないんですよね。自分自身が落ち着くかどうか。僕の部屋の電灯を消すこと、それぐらいで奥さんが落ち着くのであれば、まあそれはそれで良いのかなと思ったりもします。人間、経済的合理性が全てというわけではないからなあ。
以上、一緒に暮らすと言うことはそういうこともあるよね、という話でした。僕は別にいいと思うんですけどねえ。
(ちなみにLEDシーリングライトに変えるとさらに電気代が1/3ぐらいになります)