子供の頃から株に興味があったんですよ
これたぶん公言するの初めてだと思うんですけど、子供の頃から株に興味があったんですよ。自分で株を始めるほどの行動力も環境もありませんでしたが(商売で成功してる人たちって高校生で株買ってたりしてすごいですよね)、朝刊に掲載されている株価のリストを眺めて動いている株はどれかとか、地元の銀行の株価は最近どうなったとか、経済面で取り上げられていた企業の株価はどうなってるのかとか見るのが好きでした。投資っていうか統計的な興味かも知れませんが。
大人になってある程度まとまったお金を毎月もらえるようになって株を勉強したいなと思ったこともあったんですけど、近しい友人と熱心な読者の方ならご存知の通り、社会に出てからつい最近まで完全なるワーキングプアでして、20代なんかはギャンブルはやらないし女の子に貢ぐこともないのに給料日前はスーパーで安く売ってる蕎麦で空腹をしのぐみたいな生活をしており、とてもじゃありませんが生活費以外に回すお金はありませんでした。
士業に就いて早くからきちんとした給与を得ていた友人が、株や投資信託できちんと運用しているのを見て羨ましく思っていた覚えがあります。
紆余曲折を経てなんとか平均年収ぐらいは
サラリーマンを辞めたあと紆余曲折あってフリーランスのエンジニアとして報酬を得ていくことになり、サラリーマン時代に比べればまともな報酬をもらえるようになりました。儲かってるわけではありませんが人並みの収入にはなったかな。こうなるまでに20年掛かりました……遠回りしすぎだろ。ただ報酬がまともになった一方でフリーランスであることで外的要因で簡単に路頭に迷う立場にもなりました。昔のように入った金を全部使っていたら、依頼が途切れたときに困ります。依頼が途切れないように最大限の努力をして結果を出すのは当然なのですが、自分の努力が十分であっても社会的状況で仕事が減るということは十分に考えられます。将来飲食店をやりたいという夢のためでもあるけれど、それまで繋ぐ生活のためにも計画的に貯蓄をしていかなければなりません。
口座にお金を入れておくと減る時代に
そう考えてこの1年ぐらい自分なりに頑張ってお金を貯めてきたんですけど、銀行の金利は相変わらず「ほぼ0%」です。比較的金利が高いネット銀行でさえ普通預金の金利は「0.001%」です(ソニー銀行の場合)。100万円預けた場合の利子が年間10円(税引き前)。いまやうまい棒すら買えません。もはや安全な貯金箱。その上、海外の銀行では口座にお金を入れておくとマイナスの金利がかかって目減りしていくというシステムもトレンドになりつつあるそうです。きっかけは金融緩和政策に伴う超低金利ということなので、長くマイナス金利が続く日本でも近い将来そうなりかねません。
欧州で民間銀行が個人の預金口座にマイナス金利を課す動きが広がってきた。デンマーク大手のユスケ銀行は20日、残高が750万クローネ(約1億1900万円)を超す口座で12月から年0.6%の手数料を取ると発表、スイスの銀行も手数料の徴収に動く。国債などのマイナス金利の深掘りが収益を圧迫し、預金者に負担を求めざるを得なくなったためだ。極端な金利低下の悪影響が個人にも及び始めた。
欧州民間銀、マイナス金利転嫁広がる 個人口座に手数料: 日本経済新聞
口座に入れてるだけで減るんだったらそれもう貯金箱ですらない……タンスの方がナンボかマシです。儲けるために投資するんじゃなくても損しない程度には運用していかないともったいない。そんな時代です。市中からお金集めて貸し付けて儲ける商売でしょ?銀行って。貸し付ける資金を確保するために利子付けて競争するのが本来の姿であったはずなのに、貯金を断るって。いやーもうこれ、銀行のシステム自体が崩壊したと言って良いんじゃないですかねえ。
そういうわけで試行錯誤してみてるわけです
決して大儲けを狙っているわけではないんですが、現状維持を狙うのはなかなか難しいので、ある程度儲けることを意図しつつ結果的に損が出なければ良いかなあという感じ。そのための投資信託だし、そのための株取引です。投資信託はローリスクローリターン一択ですし、株取引もなるべく長期安定しそうな業種の株を中心に選んで、損切りを素早くという方針です。テンバガー(株が値上がりして購入時の10倍になることをそう言うらしいです)とかまったく狙うつもりなし。以前も書きましたけど、ギャンブル、ホント向いてないんですよ……自分のことでいっぱいいっぱいで状況を冷静に見て対応とかできないので。株はまだ始めたばかりでどうなることやらわかりませんが、投資信託はだいたい思った通りの状況になってます。今この記事を書いているタイミングでは、NYダウが8週連続で下がっている影響もあって投資信託の含み益がだいぶ目減りしてしまってますが、積立ですしそのうち取り返せるでしょう。一攫千金は荒れた世界にあるのかも知れませんけど、安定した運用のためには世界が平和を維持してくれる方が良いなあ。一生続く好景気はないにしても不必要な混乱はない方がいい。
最近はそんなことを考えています。