京都市の家賃補助がなくなりました。
今住んでいる賃貸物件は「とくゆうちん」という京都市の家賃補助がある物件で、だいたい月2万円ぐらいの家賃補助が出ていました(補助額は世帯の年収による)。「とくゆうちん」には利用可能な期間というものが設定されていて、それは管理開始されてから20年間です。※家賃補助制度が利用可能な期間は、各マンションが管理開始されてから20年間です。
とく・ゆう・ちんの仕組みとは | 【とくゆうちん】京都市住宅供給公社
つまり管理開始されてから20年が経過すると京都市(正確には京都市住宅供給公社)の管理から外れ家賃補助がなくなり、大家が新しい管理会社を選定した上で改めて家賃を設定することになります。事前の説明では周辺の相場等を勘案し、家賃補助が出ているときと比べて大幅な増額にはならない「と思います」と言うことではあったのですけど、実際に「とくゆうちん」がなくなることになって新しい家賃が通知されてみて厳しい現実を目の当たりにすることになりました。
「一切値引きはいたしません」
現大家は「とくゆうちん」が切れるのをきっかけに物件を売ることにしたらしくて、4月からは大家と管理会社が新しくなりました。で、4月からの新家賃が先日通知されたのですが、そこに添えられていたのが「一切値引きしない」という一文でした。それは家賃補助がなくなっただけで元の家賃は変わらず、多くの住人にとっては増額になることを意味します。マンションには年金で生活しているような老夫婦も暮らしており、彼らは恐らく最大の家賃補助(33,700円)を受けているはずで、もしそれが全くなくなったら多分彼らは暮らしていけなくなってしまいます。年40万円の負担増は小さくないですよね。僕らだって増額は厳しいし、こうなった以上時期的にすぐにとは言わないまでも新居を探そうと思っていたのですが……
相場が大幅に値上がってました
正直な感想は「こんな相場だったっけ」。6年前に比べると同条件で2~3万は値上がってる感じ?今と同じ条件で探して同じ価格帯の物件が全然見つからない……京都市は17日、別荘や空き家などの居住実態のない住宅の所有者に対し、新たに「非居住住宅利活用促進税(別荘・空き家税)」を課す条例案を2月市議会に提案した。慢性的な財政難への対応に加え、富裕層によるセカンドハウスとしてのマンション購入増加で不動産価格が高騰し、子育て世代が市外へ流出するのを防ぐ狙い。
「京都に住めない」富裕層人気で不動産価格高騰 マンションの相場は?:背景に何が(1/2 ページ) – ITmedia ビジネスオンライン
(中略)
「分譲はもちろん、賃貸でも手が出ない」。京都市内のホテルに勤務する男性(29)は嘆く。3年前に結婚した際、2千万~3千万円の予算で市内の物件を探したが、相場は2~3倍のため、断念した。現在は大阪府境近くの阪急京都線沿線の賃貸マンションで、会社員の妻(32)と長女(1)と暮らす。
これからも新居探しは続けていくつもりですが、相場がこうなってくるとなかなかね。贅沢は言えないし贅沢言ってると見つからないっていう。今の家賃に納得したわけでは全然ないけど、しばらくはこの家賃を払い続けるしかなさそうです……
ホテルの総量規制と投資規制と家賃補助の復活を求む
経済が順調に回ってるときはそれも社会のためになるのかもしれませんけど、それでもやっぱりねー市民生活があってこその経済だと思うんですよね。財政火の車で京都市も大変だと思うんだけど、それでもなんとかしてくれませんかね……ちょうど新型コロナウイルスの影響でマンションを改修して増殖したホテルが減ってきているところなので、ここでもう一度市民生活ベースの経済活動に軸足を移してもらえると嬉しいんですけど……不動産業はそうはいかんでしょうねえ。京都市のリーダーシップを期待します。