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行くことになった経緯
住んでいる賃貸物件の大家が変わったことでそれまでの自動引き落としがなくなり、こちらから毎月振り込むことになりました。なんだそれ。いやほんとなんだそれって感じですけど(聞いたことねえよ)、そう言ってるんだから仕方がないです。これまでの信用金庫口座では毎月振込手数料が掛かるので、別の口座を用意してそこから振り込むことにしました。ネット銀行だったら一定条件を満たせば毎月複数回の振込手数料が無料になりますしね。そうするに当たって信用金庫に入れていた資金をネット銀行に移動することになったんですが、数々の障害が……
- インターネットバンキングでネット銀行宛に振り込みしようとしたら「資金移動が停止されている」というエラーが出て出来ない
- 設定を変更しようとしたらワンタイムパスワードが必要と表示されるけど、ワンタイムパスワードの設定がスマホにない
- 諦めてATMに行って振り込みをしようとしたら「1日50万円まで月200万円まで」と言われる(サイトの案内には1回500万円までと書いてある)
1. 「資金移動が停止されている」というエラー
資金移動とは振り込みと振り替えのこと。信用金庫口座でインターネットバンキングの設定をするときに僕がそういう設定をしたんだと思われ。その口座は家賃の引き落としと生活費の余剰(≒貯金)のために使っていた口座で振り込みをする予定はなかったので。まさか将来そこからお金を動かすことになるとは。インターネットバンキングで資金移動が出来るようにするためには窓口まで行って申請書を提出する必要があるそうです。マジか。窓口まで行くならそこで振り込みしたら良いのでは……
2. ワンタイムパスワードがない
完全に僕の凡ミスなんですけど、スマホを機種変更するときにワンタイムパスワードの引き継ぎを忘れてしまったんですよ。うっかりうっかり。仕方がないんでインターネットバンキングの管理画面からワンタイムパスワードの利用を解除して改めて利用申請をしよう……と思ったら出来ない。問い合わせて返ってきた回答は、「窓口でワンタイムパスワード利用解除のための申請書を提出してください。提出後1時間程度で再度利用申請が可能になります」とのこと。また窓口か……なんでこう窓口&申請書ベースでシステム設計してんだ。3. 1日50万円までしか振り込み出来ない
サイトには確かに「1回500万円まで」と書いてあるのにどういうこと?と思って問い合わせたら、「デフォルトでは「1日50万円まで月200万円まで」になっていますが、窓口で利用枠の変更を申請すれば最大「1回500万円まで月1000万円まで」拡大することが出来ます」とのこと。またまた窓口。好きやなあ、窓口。オンラインで設定変更させてくれよ。そういうわけで窓口にやってきたのだ
いろいろと変更は必要だけどとりあえず資金移動だけは終わらせてしまおうと思って振り込みを申請。オンラインでもATMでも3分あれば終わるようなことだけど、窓口に行くとそうはいかない。振込用紙の記入だけで5分ぐらいかかる。で、番号札とって呼ばれるまで10分。呼ばれたら窓口に振込用紙を持っていって、受付、そこからまた呼ばれるまでに15分。呼ばれたあと、印鑑捺印やら本人確認書類のチェックやらあって5分。全部で30分以上掛かりました。人件費どれだけ掛けるんだよ。そりゃ手数料770円も取るわ(ATMだと330円)。申請書もうらうのでまた時間が掛かる
店舗に行ったついでに「資金移動開始」の手続きと「ワンタイムパスワード利用解除」の手続きに必要な申請書をもらおうと思って探したんだけど、どこ見てもない。区役所とかだったら色んな申請書がまとめて置いてあるはずなんだけどないので窓口で聞いてみたら、窓口の女性が新人だったらしくて上手く伝わらなくて他の女性に聞いてあたふたと。どうするのかなと思って見てたら端末を操作して恐らくテンプレートを呼び出して印刷。さらにロッカーを探してファイルから申請書類を出してきてこれまたコピー。銀行の窓口業務ってそんなんなん?くっそアナログやんけ。無駄すぎる……端末1個置いておいて客が勝手にプリントアウト出来るようにしとけばええんちゃう?今どき行政でも最低限それぐらいは出来ますよ。
いや、窓口の女性はみなさんすごく親切なんですよ。どう記入すれば良いか、どこに気をつけて欲しいか、申請書と一緒になにを持ってきて欲しいか、申請したあとどれぐらいで利用可能になるかなどわかりやすく説明してくれたんですけど、でもじゃあそれがなかったら困ったかというと今回の場合は特に。生産性ってこういうこと言うんだろうなあと思いながら見てました。一生懸命働いてらっしゃるんですけどね。
申請書を出すのでまた時間が掛かる
後日、記入した申請書2枚を持って再び窓口に。正直言うと高い振込手数料払って資金移動はしてしまったので今さら設定を変更する必要はないんですけど、そのままにしておくのも気持ち悪いしこの機会にやってしまおうと思って。書類自体は不備なく受領されて「処理が終わったらお呼びします」と言われて待ったんだけどこれがまた時間掛かって30分ぐらい。その間別にサボってるわけじゃなくていろんなことをチェックしたり書類回したりやってんです。そして窓口に呼ばれて本人確認、反社会的組織に関与していないという宣誓書にサイン、注意事項の口頭確認など。1円も生まないこの作業に大人が複数関わって30分。いやあ……くらくらしますね。オンラインなりなんなりで出来るようにしておいてくれれば、客が勝手に設定するようなことを書類を物理的に回して30分。オンラインなら確認しないようなことも窓口だと確認しなければならない。こういうことを毎日何件もやってるわけでしょう。儲けるポイントが小売業とは違うとは言え、すごいですね。窓口業務ってほんともう無償で提供するサービスなんだなあと思いました。そうでも思わなかったら経営者目線で見てやってられないでしょう。
銀行業務は異世界でした
銀行業務における生産性というのはきっと融資だとか保険販売だとかそういう営業的なところに存在しているんであって、それ以外の窓口業務や資金管理などは利益を追求するような業務じゃないんでしょうね。なんだかなあ。信用金庫レベルの金融機関が本格的にデジタル化するのはいつになることやら……まあ、客層的に見てデジタル化したあとも窓口業務は減りそうにありませんけどね。高齢者ばっかりだし。そうなると逆にそれがビジネスモデルとして生きてるのかも?異世界には違いないですが。。すごいわ。もしこれで経営が厳しいという話なら「そらそうやろ」としか思えないです。もうちょっとなんとかしようがあると思うけどなあ。