長いことロジクールの「M510」っていうマウスを愛用していました。なんかものすごい機能があるっていうわけではないんですけど、感度が良いし軽くて丈夫でなんの不満もなかったので長らく使っていたのです。購入したのは2011/6/7。使うことなんと10年。今現在でも電子的機能的には全く問題はないんですけど、マウスの指が当たる部分にあるラバーが物理的に削られまくってしまいまして、マウスを使うごとに「カス」が出てしまうように……
今でもまったく問題なく使えるんですがしかしそれでも仕事のあと毎日デスクの上がゴミだらけになるのは困るし、ラバーがすべてハゲてしまったらそれはそれでつかむのに力が必要になって大変。どうしようかしばらく悩んでいたんですけど、せっかくAmazonプライムデーもあることだしってことでマウスを買い換えることにしました。
選んだのはロジクールの最新トラックボールマウス「ERGO M575S」
今までトラックボールなんか使ったことなんかなかったのになぜ使うことにしたかというと……物理的にPCデスクが狭いんですよ。スチールラックの一部にしているからというせいもあるんですけど、マウスを動かすスペースが限りなく狭い。その分ポインタの感度を上げてるので困ってはいなかったけど、トラックボールでマウスを動かさずにポインタを移動出来るならそれに越したことはないです。
あとは単純に好奇心ですかね……一部にカルト的な信者を持つ「トラックボール」というツールが一体どんなものなのか、やっぱり興味あるじゃないですか。ディスプレイという垂直平面をPCデスクの水平平面に置き換えて物理的に動かしてポインタを操作していたのを、ボールを親指で回転させて操作させる。どう考えても一定以上の訓練が必要なんじゃないのと思うんですが、しかし愛好者の熱い思いは根強い。しかも加えてこの「ERGO M575S」という製品は、今や少数派になってしまったトラックボールの血筋を引き継ぎつつ、後継としてかなりクオリティアップしているらしい。
……使ってみるしかない。
使ってみての感想は
正直に言いましょう、導入初日は正直言って戸惑いました。元々マウスの感度をかなり上げていたこともあって、なんかこう、思った場所へ移動させるのに時間が掛かる。小学生の頃に右手首を複雑骨折して以来右手の指はあんまり器用に動かないんですが、そのせいなのか、手が小さいせいなのか、トラックボールを動かす作業とクリックとホイールの動作とが上手いこと連動出来ない。しばらくは考えながらの操作でしたね……ただ、ブラウザ操作しながらエクセル入力しているだけなんですけどね。なんでこんな苦労するんだと。2日目、これで仕事もすることになりまして、アプリケーションの切り替えやディスプレイの移動、その他諸々マウス動作が発生したんですけど、あれ……昨日よりも使いやすい？変えた点は、マウスに比べてがっつりつかむようにすること、マウスに比べてキーボードを積極的に使うようにすること、左クリックとトラックボールの連携を意識すること。そうすることで思ったように扱うことが出来、違和感がなくなりました。これが習熟ってヤツか。
そして3日目、何の違和感もなくポインタを動かしている自分がいました。なんならマウスの操作よりも早いぐらい。まだ「つかんで動かす」みたいな操作のときには考えてしまうこともありますが、移動という面ではまったく問題なし。たまに「ポインタが今どこにあるか解らない問題」も起きますが、そんなときは右クリックすれば良いんだってことを学びました。ポインタが迷子になるのは別にマウスのせいじゃないしね。
メリットはもうひとつ
「ERGO M575S」はロジクール仕様の無線だけじゃなくBluetoothにも対応しています。で、マウス底面のボタンでどちらで接続するかを選べるんですけど、例えばWindowsでは無線、MacではBluetoothで接続していた場合、マウス底面のボタンでどちらに接続するか選べるんですよね。今どきのマウスは複数デバイス接続切り替え出来るものは増えていますけど、切り替えボタンはデザイン的に結構ダサくなりがちだし、意図せずに切り替えてしまって動かない！みたいなトラブルも発生しがち。底面のボタンなら意図せず変更されることはないし、デザイン性もOK。3デバイス以上接続したい人には対応しづらいけど、僕の場合、WindowsとMacで接続出来れば十分なので、Windowsは無線で、MacはBluetoothで接続することでどちらでも使うことが出来るようになりました。これはかなり便利なんじゃないかなー
注意点：左利きの人には厳しい
たぶん、このモデルは右利き用しかないと思うんですよね。なので、左利きの人が使うのは厳しいかも知れません。右手でなんか別の作業をしているときに左手で作業しようとして見たんですけど、左手の薬指でトラックボールを動かすのは結構厳しかったです。普通のマウスだったら、割と出来るんですけどね。そういうわけなので、このモデルに関しては右利き専用ということでお願いします。まとめ
総合的な評価でいうと、「買って良かった」ということになると思います。毎日使うごとに使いやすくなっていくあたり、トラックボールのデザイン的な魅力は元々十分にあり、必要なのは人間側の慣れなんだろうなと。そしてその慣れに関しても修練までに長い時間が掛かるのではないかと思ってましたが、割と短時間で慣れました。モンハンの操作の方がよっぽど大変ですよ。今はまだ余計な力が入っているせいか手首に疲労を感じますけど、物理的な動きは確実に減っているので、慣れれば手の負担はかなり減るんじゃないかなと思います。実際、操作してるときはマウスを覆うように手を置いてるだけですからね……操作は完全に指先だけで完結します。
今時点での懸案事項としては……マウス操作主体でやっていたゲーム「World of Tanks」がどうなるかってことですね……今はまだ「龍が如く」シリーズやってて復帰する目途が経っていませんが、復帰した際には低ティアでの訓練が必要かも知れません。ま、すぐに慣れると思いますけどね。
