養老牧場 – 引退馬が余生を過ごす場所

大学馬術部の後輩がFacebookでこんな記事を投稿していました。



唐突ですが馬関係で広められれば、という投稿です。

大学時代に馬術部で担当をしていた馬が乗馬を引退した後、北海道の牧場で余生を過ごしていました。先日残念ながら亡くなったのですが、最後まで牧場で献身的に面倒を見ていただき、天寿を全うできたのだ…

佐々木 悠介さんの投稿 2020年12月17日木曜日



競走馬だけでなく乗馬にも引退というものはあり、引退したあと死ぬまでの余生をどう過ごすかというのは大きな問題です。多くの大学馬術部は資金に余裕がなく(国公立であれば特に)、引退後は曳馬などに共用されるために引き取られたあと行方がわからなくなるというのが常でした。「でした」というか、現在でもほとんどがそうだと思います。僕自身、自分が乗っていたがその後どうなったかわからない、そういう馬が何頭もいます。

京都大学馬術部では僕の何年か上の世代まで「お金を出して余生を過ごさせることはしない」というルールになっていました。すべての馬を救済出来ないし、仮に出来たとしても財政的な負担が大きいためです。ですが、僕の少し上の代から考え方が変わってきて、長く貢献してくれた馬を中心に歴代の担当者がお金を出しあって余生を過ごさせるようになってきました。乗馬を引退した時点で大体は高齢で、余生と言っても何年もないのですが、それでも衣食住に不自由することなく最期まで過ごせるのは幸せなことだろうと、例えそれが人間の独りよがりであったとしても、思っています。


とはいえ、それも受け入れていただける牧場があってこそのことです。乗馬クラブや牧場にお願いして預かっていただいくこともありますが、中には引退した乗馬を積極的に引き受けてくださる牧場もあり、先の記事に記載された「岩井牧場」さんもその1つです。医療費込みで月6万円は高くないと思うのですが、預託馬が1頭となってしまっては存続が難しい。同じような養老牧場は日本全国にあるようですが、どこも経営が苦しいのか閉鎖のニュースが目立ちます。もし、引退馬の繋養先を探されている方いらっしゃいましたら一度岩井牧場さんにご相談してみてください。


ご連絡はこちらのホームページの「連絡先」からどうぞ。

岩井牧場ホームページ



岩井牧場所在地