店に納品されたフランス産の高級鴨肉に英語で「DUCK」という表記があったんですね。DUCKってアヒルじゃないの?そう習った気がするんですが、でも肉は鴨肉で間違いありません。
おかしいなと思って調べてみるとこんな表記がありました。
アヒル(鶩、家鴨、鴨[1])は、水鳥であるカモ科のマガモを原種とする家禽で、生物学的にはマガモと同種である。
アヒル – Wikipedia
え、そうなの。イノシシに対する豚みたいなもの?
アイガモにはこんな表記が。
アイガモ(合鴨)は、野生のマガモとアヒルとの交雑交配種。ただし、アヒルはマガモを品種改良した家禽品種で生物学的にはマガモの1品種であり、その交配であるアイガモもまたマガモである。「マガモ」、「アヒル」、「アイガモ」という呼び変えは生物学的なものではなく、歴史的伝統による慣例や認識にすぎないか、あるいは商業的な理由によるものである。
アイガモ – Wikipedia
なるほどね。3種類あってどれもカモなのか。
英語表記だとどうなる?
「duck」を辞書で引くとこんな感じ。1. カモ(肉)、アヒル
duckの意味・使い方・読み方|英辞郎 on the WEB
マガモにはこういう表記もあります。
《鳥》マガモ◆北半球のほぼ全域に分布する野生のカモ。オスは頭が暗緑色で、首に白いリング状の模様がある。飼育されているカモのほとんどは、マガモを飼いならしたものである。
mallardの意味・使い方・読み方|英辞郎 on the WEB
「mallard」または「mallard duck」。また雄のカモには「drake」という単語もあります。ただ最初に書いたとおり、肉としてのカモは「duck」と呼ぶのが通例になっているみたいです。なので、納品されたのは確かに鴨肉でした(当たり前ですけど)。
ちなみに:アイガモは
人間によって作られた野生に存在しない雑種のために、放鳥などは固く禁じられており、合鴨農法のシーズン終了後は食用とされる。
アイガモ – Wikipedia
(中略)
野生化したアイガモが増加しており、他の野生のカモの生態への影響が懸念されている。野生化したアイガモは、狩猟の対象として駆除が行われている。
もともと同一種で、自然世界でも交雑は起きるわけだから放っておけば良いんじゃないのって思ったりもするんですけど、生物学的倫理観としては許されないんですね。イノブタも同じなのかな。いやあ、人間ってほんと勝手だなと思いますね。