2020-2021シーズンは、4年ぶりにフルマラソンを走らないシーズンになりそう

ランニング ジョギング running マラソン
新型コロナウイルスの影響で出走を予定していたマラソンレースが順次中止になっていっています。「京都マラソン2021」に関してはまだ発表がありませんが、「神戸マラソン」「大阪マラソン」については中止が決定しました。「京都マラソン2021」も募集開始予定の7月までには中止が発表されるでしょう。制限を緩和した途端に東京の夜の街で感染が拡大しているような現状を見るに、感染拡大が収まったとは言えまだまだ予断を許さない状況であり、リスクをコントロールしづらく市中に拡散しかねないマラソンレースが中止になるのも仕方がないことかもしれません。



そう納得はしているんですけど、それとは別にやはり残念です。日々走っている理由のうち「健康のため」は3割ぐらいで、残り7割はフルマラソンで自己記録を更新するためです。そのためにメニューを組み、コースを設計し、結果を確認しながら走っており、定期的にフルマラソンを走ることでその取り組みが正しかったかどうかを検証する、それが僕が走る理由でありモチベーションです。「フルマラソンを走る」という目標が当面なくなってしまってもいずれ来る日のためにトレーニングは続けるし、影響はないんですが、でもやっぱり成果はこまめに確認したいですよね。10km走やハーフマラソンでは確認出来ないことがフルマラソンにはあるし、「42.195km」という絶妙に面倒くさい距離を克服することはある意味ロマンです。なんだかんだ楽しいんですよね。



それでも、自分1人で走るのはしんどい

42.195km走りたいのか、それならレースがなくても1人で走れるのでは?


そういう意見もあるかも知れないけれど、それはそれで違うんですよね。「レースに参加する」という高揚感があり、沿道から声援を受け、普段走らないような道路を走り、ゲートがあるゴールまで走りきる、そうしたすべてがマラソンを構成する要素であり、僕みたいな中級アマチュアはそれ抜きでただタイムのために42.195kmを走るというのは不可能です。無理だー。給水とかエネルギー補給とかは小銭持てば1人でもなんとかなるだろうけど、レースの時のようなタイムは出せるとは思えない。甘えかも知れないけど、1人では頑張りきれない。


ランニング ジョギング running



それにそもそも1人で走るのは「42.195km走」であって、マラソンではないですよね。マラソンとはコース上で起こりうるアクシデントも含めたすべてを克服してゴールすることで、ただ単に一定距離を走ることとは違います。ランニングマシン上で42.195km走ったところで、それはマラソンではないわけで。僕は長い距離を走りたいのではなくて、マラソンを走りたい。仕方ないんだけど。



2021-2022シーズンは走れるんだろうか

先のことは誰にもわからないし、わからないことを予想しようとすることほど精神衛生上良くないことはないけれど、どれぐらいまでリスクが低減されれば実施出来るのか、その目安が見えにくい今、その次のシーズンやそれ以降、マラソンレースは行えるんだろうか?という不安はあります。もしかしてアフターコロナの世界にはマラソンレースというものは存在しないのではないか。個々人がGPSで計測してランキングされるような、リモートマラソンが本当に主流になるのかも?でもそれは先ほど書いた通り「42.195km走」なんですよね。マラソンか?といわれるとどうなんだろう。それをマラソンと呼称していくことになるのかな。


ランニング ジョギング running


わからないけれど、自分1人で長い距離を走れるようになることも視野に入れつつ、でもやっぱりいつの日か近い将来、今まで通りのマラソンレースが行えることを願っています。もちろんランナーだけが楽しくて良かったねではなく、市中を走ってそれを心置きなく応援してもらえるような、そんな状況になることが前提です。出来るかどうかわからないけれど、そうなるといいなあ。今はそう信じるしかないですね。でも、そう信じています。



1人で走って結果を送信して「完走おめでとうございます」というメッセージが届いて……それが現実だというなら受け入れるけれど、そんな世界はディストピアだなあ。