「内閣支持率」のグラフを更新しました。(2020年4月のデータを掲載)

国会議事堂
内閣支持率のグラフを更新しました。



使用データ

NHK世論調査 内閣支持率 | NHK選挙WEB



内閣支持率



44 → 45 → 43 → 39


支持率急落です。当たり前ですよねー。安倍さんに対して同情的だった(支持はしてない)僕でさえ動きの遅さにイライラしたぐらいだから、普段から苦々しく思っていたけど他にいないから仕方ないと「支持」に入れていた人たちが一斉に不支持に回ったとしてもおかしくない。だってさーってみんな書いてるから重ねて書く必要はないけど、首相と東京都知事が話し合って出すと決めた「緊急事態宣言」が、経済を重視する閣僚や経済人の横やりで延期されるとか意味がわからない。医療が崩壊し死者が多数出てしまったら、経済もクソもないというのに何考えてるんでしょうね。


みんな忘れてると思うけど、小泉さんと安倍さん、それから旧民主党の3人の間、こういうクソみたいな自民党の悪癖ってあんまり表に出てこなくなってたんですよ。昔はもっと酷くて何を決定するにもまず派閥間の調整が必要で、派閥の事情でなすべき事がなされないなんてことは普通にあって、それが良くも悪くも内閣の力が強まり内閣と官僚でものごとが決まるようになって見た目は少しマシになってたんですが、いやあ。中身までは変わるわけないよなあ。「自民党の悪癖」って書いたけどこれ多分日本のどの政党がやっても同じなんだろうなあという絶望というか、いや、フェアな言い方すると政治がある国では世界中のすべての国に存在することなんだけど、それが政治だし、でもさ、まともな国ってのは緊急事態に於いては政局も「自粛」するもんだと思うんですよ。特措法ぐらい与野党団結して半日ぐらいで通せよ。俺らの国の国会議員は雁首揃えてこんな時に何やってんだと。ほんとひどい。


一方で厚生労働省ほか、日本国民のために現場で霞ヶ関で文字通り身を粉にして働いてくれている省庁、国会議員の皆さんには感謝しています。政治家が信用できないとは言ってもそれは正しく見る必要があると思います。事態が収まったあと、マスメディアの皆さんにはぜひ「誰が働いて、誰が足を引っ張ったか」をきちんと報道してもらいたい。「政府」という大きな単語でまるっと批判されたのでは、彼らが救われないじゃないか。



政党支持率



自民党の支持率が急減、その分支持なしが急増です。これも当たり前ですよね。何をグダグダやってるんだと。なぜこう判断・実行のスピードが遅いんだ。

でもこれ、なんつうか、日本の縮図でもあるんですよね。隆盛を誇った日本企業がなぜ韓国、中国企業に負けたかっていうと、ビジネスのスピードが今の日本政府みたいなテンポだったからです。中国企業が交渉役に全権与えてそこで決めてすぐに商売が始まるようなスピード感でやってるのに、「一旦本国に持ち帰って」とか「取締役に確認してから」とかやってたら決まるもんも決まらないわけでね。負けたあと日本企業も進歩しているだろうと思うけれど、日本人を濃縮したような政治家たちが変わるにはまだまだ時間が掛かるってことなんでしょう。


そういうわけで自民党が支持率を下げているわけですが、その分野党が伸ばしたかっていうとこれがなあ。





グラフから「自民党」「その他の政治団体」「支持なし」「わからない、無回答」を除いたグラフですが、特に数字を伸ばしている政党はありません。カウンターといえる共産党ですら微減。立憲民主党に至っては数字を大きく下げて公明党や共産党に迫る有様です。これを見ると国民はきちんと見てるんだなという感じがします。自民党がダメなのは明らかだけど、この大変なときを勢力争いに利用して足を引っ張ってるのは誰か?ってことですよね。戦いのセンスないなあと思います。なんでなんでしょうね。国民民主党と一時的にでも協同して連合を動かして独自に自粛とか経済対策とかしたら国民の見る目は変わったと思うんですけど、出来ないんですかねえ。


あと、感染を広げるなって言ってるのに性懲りもなく若者と高齢者を動員してデモやってる共産党は今すぐ止めてください。何週間か黙ってたところで政治は死にませんし、集会等を規制しているのは今回だけは弾圧じゃありません。過敏に反応するのもいい加減にして欲しい。事態が収まったら好きなだけ騒げばいいから、今だけでいいから大人しくしておいてください。支部や関連団体が勝手にやってるなら、党本部から強く言ってやってください。ほんと頼むよ。


今月はこんなところで。