任期満了に伴う京都市長選は2日、投開票され、公明党と自民党京都府連、立憲民主党府連、国民民主党府連、社民党府連推薦の現職門川大作氏(69)が、いずれも新人で、共産党とれいわ新選組が推薦する弁護士福山和人氏(58)、前京都市議村山祥栄氏(41)を破り、4選を果たした。12年ぶりとなる3極対決で混戦となったが、門川氏が政党や団体の組織に支えられて抜け出した。投票率は40・71%で、前回から5・03ポイント上がった。
門川氏が4選 京都市長選、福山氏と村山氏破る|政治|地域のニュース|京都新聞
というわけで、京都市長選が終わりまして、終わってみれば順当に現職が当選ということになりました。開票結果はこんな感じ。
門川大作 | 210,640 |
福山和人 | 161,618 |
村山祥栄 | 94,859 |
落選したものの福山・村山両氏も一定の支持を得て、決して門川氏楽勝という感じではありませんでした。ただ接戦だったか?といわれるとそれもまた違って、全体的に「門川さんで決まり」的な雰囲気の中どれだけ両氏が票を獲得するかという感じでもあり、結果的にこれだけの票を得た、両氏の得票数合計が門川氏の得票数を上回るだけの支持を得たというのは大事なことかなと思います。初当選時57歳だった門川氏ももう69歳なのでねえ……そろそろ支持母体共々「次」を見据えていって欲しいと思います。
京都市のこれからの4年間
4期目に関しては、京都新聞の社説がすべてかなあ。今京都市を取り巻く諸問題と、門川氏を中心とした京都市のこれまでの取り組み、これから解決しなくてはならないことがきちんとまとめられ、言うべきことがすべて書かれていると思うので、いろいろ読んだり調べたりするのが面倒くさい人はこれを読むと良いと思います。京都市長選で、現職の門川大作氏が、福山和人氏と村山祥栄氏の2新人を抑え、4期目の市政を担うことになった。
社説:京都市長4選 謙虚に市民生活見つめよ|政治|社説|京都新聞
京都市長に4選されたのは、門川氏を含め2人しかいない。有権者は安定を求めた形だが、福山、村山両氏も一定の支持を得た。現市政への不満が少なくないことを肝に銘じるべきだろう。
多選の弊害を懸念する声もある。門川氏は、謙虚に市民の暮らしの足元を見つめてほしい。
(中略)
市財政は、厳しさを増している。市債残高は門川氏の3期12年で減少したが、それでも1兆6600億円あり、市民1人当たりでは113万円にもなる。
別荘所有者への新税を検討するほか、人件費などの歳出削減で任期中に700億円超を確保するとした。事業の見直しで市民に「痛み」を求める場合もあろう。職員数の縮小は市民サービス低下につながりかねない。丁寧な説明を尽くすべきだ。
京都市の財政が非常に厳しいのは変わらず、「財政破綻間際」から「厳しい」までなんとか戻したのが門川市政なのでそこは評価して良いと思うのだけれど、医療など今後増え続ける支出に対しどう対処するのか、観光収入の頭打ちが見え市民生活とのバランスが求められる、そんな未来でも財政を維持していけるのか、そのビジョンはまだ見えているとは言えません。門川氏の最後の手腕を見せて欲しいと思います。