【今日のニュースから】東京高速道路を遊歩道に



東京都中央区の山本泰人区長は21日、銀座のビルの屋上などを走る東京高速道路(KK線)を緑化し遊歩道とする再開発の案を公表した。区は日本橋を通る首都高速道路(首都高)の地下化にあわせて地下に別の道路を整備し、KK線を遊歩道へと再生する案を都に提案した。銀座地区での新たなにぎわいの創出を目指す。

山本区長が小池百合子知事と会談し「ニューヨークのハイラインのように、人でにぎわう緑のプロムナードにすることを願っている」と述べた。知事は「海外の事例も参考にして(KK線の)活用策を考える。とても画期的な案で20世紀の車の時代の次を象徴するビジョンを示していただいた」と応じた。

銀座の高速、緑の遊歩道に 中央区が東京都に提案  :日本経済新聞


東京に詳しくない自分からすると記事読んでの感想は「高速道路を遊歩道に……?」とはてながたくさんだったんだけど、「東京高速道路」というのは「首都高速道路」とは別の道路で、しかも一般道なのね。


首都高速道路に直結し銀座の街の外周を囲むように走る約2キロメートル (km) の一般自動車道である。首都高速都心環状線の汐留ジャンクション (JCT) と京橋JCTとの間をバイパスするルートを形成しており、途中の西銀座JCTで首都高速八重洲線に接続している。 このうち、いずれも昭和通りに接する蓬莱橋 – 新京橋間が東京高速道路の管理区間であり、汐留JCTから汐留乗継所を経て昭和通りを跨ぐ橋梁までは首都高速八重洲線の一部(都道首都高速2号線[7])、京橋JCTから白魚橋乗継所を経て昭和通りを跨ぐ橋梁までは首都高速都心環状線の一部(都道首都高速8号線[8])である[9][5][10][11]。 末端全てが首都高速道路と直結し、事実上首都高速道路と一体化してネットワークを形成しているが[5]、この道路は、道路法に基づく自動車専用道路(旧:建設省所管)ではなく、道路運送法に基づく一般自動車道(旧:運輸省所管)であり、法律上は全く別の制度に基づく道路である[12]。 また、通常の一般自動車道と異なり本道路区間内のみであれば無料で通行できる[9]。これは東京都が建設を許可する際に、公共の河川を利用することから無料化を条件としたためである[13]。ただし、道路下をビルとして、 テナントからの賃貸料によって収入を得て道路を維持管理している[12]ため、自動車道事業の業界団体である日本有料道路協会に加盟している[3]。

(中略)

「高速道路」という名を冠してはいるが、指定最高速度は全線40 km/hである。

東京高速道路 – Wikipedia





運営している「東京高速道路株式会社」は普通の民間企業で、主要株主は電通、三菱地所、大成建設。


会社概要 – 東京高速道路株式会社


すごい、ほんとに普通に道路を作ってビジネスしてる会社があるんだ!ビジネスしてると言っても利益は他に運営している商業ビルから上げていて東京高速道路の通行料は、道路下のビルのテナント料で道路をメンテナンスしているらしいので、限りなく公共事業に近い感じもするけど、なんだろ、民間運営のバイパスみたいなもの?そんなのがあんのか。

首都高の地下化に合わせてってことは、地下道路を民間企業が作るってことになるのかな。それはそれで予算大丈夫なん?それだったらもう正式に首都高の一部にしちゃえば良いんじゃないの(地下を首都高速道路株式会社に貸与)と思うんだけど、なんか歴史的な何かがあんのかな。Wikipediaでちらっと見ただけじゃわからないけど。


いずれにしてもただ撤去するんじゃなくて、遊歩道として活用しようっていうのはなかなか面白い発想だなあと思いました。合理性だけが都市開発じゃないよね。