【今日のニュースから】 中東がきな臭い

サウジアラビア・アブカイクにある国営石油会社サウジアラムコの施設が空爆を受け、黒煙が上がった(REUTER)
昨日のニュースですが、イエメンのフーシ派がサウジアラビアの油田を攻撃、そのフーシ派の背後にイランがおり、サウジアラビアの背後にはアメリカがいると言うことで、すわ戦争かという状況になっております。



イランとフーシ派は、強大な敵に立ち向かう弱者として、典型的な戦法をとっている。軍事戦略の教科書が「ハイブリッド紛争」と呼ぶものだ。否認性、代理の使用、サイバー作戦、情報戦など、ロシアが得意とする作戦の中から、様々な戦術を借りて使っている。

トランプ氏がどれほど大げさに騒いで予想もつかない振る舞いをしようと、実のところは厄介な軍事対立から撤退したいし、新しい武力紛争にアメリカを巻き込みたくないのが本音だと、イラン政府は承知している。そのためイランはイランで、「最大限の圧力」をアメリカにかけることができるのだ。

しかし、計算を間違えれば全面紛争につながる危険はある。そんなことは実際、誰も望んではいない。

【解説】 サウジ石油施設攻撃、揺れる中東はさらに不安定に 米は実は玉虫色 – BBCニュース


相手に侮られて不利な取引を結ぶことを避けるために、自らの存在感を大きく見せるため、あえて交渉決裂も辞さない行動に出ることは、交渉では珍しくない。これはトランプ氏の常とう手段でもあり、例えば中国との貿易摩擦に関して、今年1月に予定されていた中国の閣僚2人の渡米が突如中止された。

 ただし、これはトランプ氏の専売特許ではない。アフガニスタンからの撤退を進めたいトランプ政権はタリバンとの交渉を進めていたが、そのさなかの9月5日にタリバンは首都カブールで自爆テロを引き起こし、米兵12名が死亡。これに関して、アフガンのNGO代表ミラド・セカンダリ氏は「交渉の手段としてのテロ」と指摘している。
 
  この観点からすれば、イランやフーシ派にとって、今回の攻撃は「安売りはしない」というアメリカへのメッセージになる。

なぜ今サウジ油田が攻撃されたか――思惑の渦巻く対イラン制裁の緩和(六辻彰二) – 個人 – Yahoo!ニュース



結局アメリカ次第なんですが、タカ派に見えるトランプ大統領は実はただのビジネスマンで、金勘定に見合わない戦争はしない主義らしいんですよね。そうなってくると今まで紛争と利権があるところ全てに首突っ込んで、結果的には世界平和に貢献していたアメリカは後退していくことになり、各地で紛争が増えることにもなります。アメリカとロシアみたいな大きな戦争が起きない代わりに、小さい戦争が今以上に増えていくというね。アメリカが手を引いて現地で紛争が起きそれが解決した後に新の平和があるのかも知れないし、アメリカの存在が平和なのかどうなのかということについては議論の余地はあるんでしょうが、いまいまの現状で言えば、非常にきな臭い、火薬の臭いがする事態になっていますし、これで石油の輸出が止まりましたとかいうことになると日本もただでは済まないわけでもうほんとどうすんのって感じです。



しかしイランって強いよなあ

北朝鮮と同じように経済封鎖されているはずなんだけど、首領だけが目立つ北朝鮮とは違ってイランからは国力を感じるんですよね。何がそんなにイランのエネルギーになっているんだろう。やっぱり石油か。OPEC第2位の石油生産国だもんな。それでも財政赤字がヤバいって言うんだから、ギリギリはギリギリなんだよなあ……国全体でエネルギーを感じるのは国民性と宗教のせいかなあ。


どうなるんだろ。