ドル円
東京市場が開いたあとは少し戻して105円台前半になっていますが、夜の段階では104円半ばまで下落しました。相場的には今年1月以来ということですがそのときは一時的な状態であったので、水準としては2016年夏頃ぐらいまで戻る感じかもしれません。
原因についてはいろいろと難しい各国の金融政策の話なんかもあって僕は理解が追いつかないのですが、表層面をざっくり言うとこんな感じです。
[東京 26日 ロイター] –
〔マーケットアイ〕外為:ドルが一時104円半ばまで下落、株安懸念でリスク回避の円買いも – ロイター
<07:49> ドルが一時104円半ばまで下落、株安懸念でリスク回避の円買いも
ドルは104.72円付近。一時104.46円まで下落し、1月3日以来の安値をつけた。
「週末のトランプ砲で、米国株先物が時間外取引で大幅安になっている。株安リスクが意識され、東京市場ではリスクオフの円買いが広がりやすい」(外為アナリスト)との意見が聞かれた。
また、きょうはロンドン市場が休場で、全般に流動性が低いため、値動きが荒くなりやすいという。
ただ、「久しぶりの104円台ということもあり、104円前半では実需がドル買いに動きそうだ」(前出のアナリスト)とされ、ドルの下値を支える動きも予想される。
「週末のトランプ砲」というのはこれのことですね。
[ワシントン/北京 23日 ロイター] – 中国が米国製品に対する追加報復関税を発表したことを受け、トランプ米大統領は23日、対中関税の新たな引き上げを発表した。さらに米企業に対し中国からの事業撤退も要求した。通商問題を巡る米中の対立は深まる一方となっている。
トランプ氏が対中関税引き上げ、報復に対抗 米企業に撤退要求 – ロイター
中国商務省は同日、米国から輸入する750億ドル相当の製品に対し5─10%の追加関税を課すと発表。米国が9月1日から発動を予定する対中制裁関税「第4弾」に対する報復措置とみられる。一部製品に対する追加関税は9月1日、残りは12月15日に発動する。対象となるのは、米国から輸入する大豆や牛肉、豚肉を含む農産物や小型航空機など計5078品目。自動車・部品に対する関税も復活する。
ほんともうこれどこまでやるんだって感じですよね。政治的な話を抜きに経済的なことだけ考えると、割と景気が良いアメリカは良いけどアメリカのせいで失速する中国経済の煽りを食って、景気が後退せざるを得ない日本や韓国はほんと良い迷惑。EUだってドイツやスペインは中国資本がなくなったら大変なことになるわけだし、トランプ大統領はそういうの全く考えずに正しいと思ってこれやってんのかなと思うと、なんかなあ。中国は中国でプライド高いから、ごめん許してって言わなさそうだしなあ。どうすんだこれ……
ユーロ円 / 英ポンド円
ユーロ円はドル円に連動する形で円高に向かっていますが、英ポンド円はそれとは連動せずに同じ水準を保っています。何年か前までは、ドルと連動しがちなのは英ポンドであって、ユーロは比較的独自の動きを見せていたのにいつの間にかそんなことになりました。ユーロと英ポンドを比較したとき、相対的に英ポンドが安いってことなんでしょうね。確かにイギリスも明るい未来が想像できないからなあ。。
EUはEUでイタリアやギリシャがあいかわらずギリギリである上に銀行がヤバいらしいんで、何とか頑張ってくださいという。経済学的には普通のことなのかも知れないけど、なんでこう世界で一斉に不景気になるみたいなことが起こるんでしょうねえ。同時に世界で一斉に好景気になってずっとそれが続くみたいなことが起きないのはなんでなんでしょう。
ドル韓国ウォン
最近動きが落ち着いているドル韓国ウォンですが、あいかわらずのウォン安水準です。なんらかの対策が取られたのか先週は1ドル1,200ウォンの水準まで戻しかけましたが、昨日今日でまた1,220ウォン水準まで戻されてしまいました。米中摩擦のこともあり韓国は韓国で、経済的な先行きが全くみえない状況ですし大変。文大統領に効果的な経済政策を求めても無駄そうですが、なんとか民間の努力で乗り切ってもらいたい。本気で韓国経済が壊れると、日本もタダじゃ済まないんでね……
それにしても韓国まで「反安倍」を掲げてるのにはちょっと笑いましたね。やりづらい政策については安倍さんが前面に出ることでなんでもやれるって言う感じがあってすごい。安倍さん在任中にいろんなことやって、安倍さん辞めた後は「まあ安倍さんがやれって言ったから」「一定の効果でてるし継続で良いんじゃないの」とかいって継続すれば済むわけで、本来政策そのものにフォーカスすべきところただのアイコンでしかない「安倍」に誤魔化される反対派。首相辞任後は何らかの表彰でもしてあげた方がいいかもわからんね。少なくとも官僚は感謝した方がいいんじゃないかなー
なんか話がとっちらかってますが、ひとまず。