【ソウル共同】韓国政府は22日、日本と結んでいる軍事情報包括保護協定を破棄することを決めたと発表した。日本の輸出規制強化が「両国間の安保協力環境に重大な変化をもたらした」ことが理由と説明した。また、協定継続が「韓国の国益にそぐわないと判断した」と明らかにした。
韓国が日本との軍事協定破棄決定 日本の輸出規制強化に対抗 | 共同通信
ということでね、北朝鮮という(日本から見れば)脅威がすぐ側にいる状況なんだし、お互い問題があって上手く行ってないという状況はあるにせよそれはそれとして協力出来る基礎だけは持っておこうよ(気に入らなかったら情報を共有しなけりゃ良いだけなんで)、そう思ってこの協定が継続してくれたら良いなあと思ってたんですけど、見事に外れました。今朝の段階では「継続か」みたいなニュースも流れてて安心してたんですけどねえ。
青瓦台は22日に鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安全保障室長の主宰で国家安全保障会議(NSC)常任委員会を開き、韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の延長を決定することが分かった。政府関係者が21日、「NSCでGSOMIAを自動延長する方向で結論を下す可能性が高い」と語った。別の関係者も「GSOMIAを維持する必要性がある」と述べた。
青瓦台きょうGSOMIA延長可否を決定へ(朝鮮日報日本語版) – Yahoo!ニュース
「韓国の国益にそぐわないと判断した」といってますけど、なんですかね。北朝鮮に占領されたいんでしょうか。韓国は。確かに韓国にとっては北朝鮮は兄弟みたいな存在なわけだし、いかに挑発的な行動を取ってこようが軍事的に対抗出来ればそれでいいという存在ではないというのもわかるけれど、でもここでその協定破棄したら韓国の国益にそぐわないっていうか、北朝鮮の国益にしかそぐわない気がするんですけど。なんかなあ。
軍事情報包括保護協定とは何かについては、この辺の記事がとてもわかりやすいので興味ある方はどうぞ。
日本政府が韓国をホワイト国(輸出優遇国)から除外した件への報復として、韓国が日本との「軍事情報包括保護協定(GSOMIA、読みはジーソミア)」の破棄をチラつかせていた問題で、アメリカが両国の仲介に動いている。
もし明日、韓国との軍事情報共有協定(GSOMIA)が破棄されたら……どんな問題が起きるのか | BUSINESS INSIDER JAPAN
8月9日には、訪韓中のエスパー国防長官が文在寅大統領と会談し、GSOMIAの延長を働きかけたようだ。しかし、その前の鄭景斗・国防部長官との会談では韓国側が難色を示し、延長に否定的な姿勢を見せたとされる。
GSOMIAの自動延長の期限は8月24日だが、破棄のような事態は本当に起こりうるのか、その行方はまだ不透明だ。
では、仮に韓国の拒否でGSOMIAが破棄された場合、どういった問題が起こるのか。
キモはこの辺でしょうか。
共同作戦を行う際、米軍は入手し得た軍事情報を最大限に利用する。いちいち「この情報は日本から得たものだから、日米共同作戦にしか使わない」とか「こちらの情報は韓国から得たものだから、米韓共同作戦にしか使わない」といった区別はおそらくしていない。米軍が独自に得た情報に、日本や韓国から得た情報をすべて加えて作戦を立案する。
もし明日、韓国との軍事情報共有協定(GSOMIA)が破棄されたら……どんな問題が起きるのか | BUSINESS INSIDER JAPAN
ところが、日韓に軍事情報協定がないと、公式にはそれができなくなる。原則的には、ある国から供された情報は漏らしてはならないのが、世界的なルールだからだ(「サード・パーティ・ルール」といい、それがなければ、誰も情報を他国に提供などしなくなるだろう)。
だから、日韓でGSOMIAが結ばれていないと米軍は困る。
どうなるんですかねえ。きな臭いなあ。