京都の自転車ピクトグラムの無理さ加減(勝間和代さんの記事読んで)

最近、京都でも自転車を買ったので、数キロ先は自転車で行くようになりました。

今日は、強力接着剤とLED電球を買いに、家から2キロのホームセンターまで。自転車がない頃は徒歩か電車で行っていましたが、自転車を買ったので、はじめて自転車でいってみました。その方が断然早いからです。

で、ご存知のとおり、自転車は

「車道を走るのが原則」

です。ちょうど、京都の道も自転車用に車道の左端が矢印と自転車の印で、ここが自転車を走りますよ、という目安になっています。

京都で車道を片道2キロ、合計4キロ走ったら、クラクション4回鳴らされました。けっこうびっくり。そして、ググってみたら、理由がちょっとだけわかりました – 勝間和代が徹底的にマニアックな話をアップするブログ


勝間和代さんの京都での自転車走行中の話が話題になってました。最終的に「京都はクラクションを鳴らすことが多いらしい」という結論になってたんですけど、そうかな?確かにタクシーとかクラクション鳴らすことが多いかも知れないけど、どうだろう。そんなこと思いながらtogetter見てたら京都の現状を全然知らない人が一般論を投げつけててあーあって感じです。京都在住の自転車乗りとして思うことは、別に勝間さんもクラクション鳴らした車もどっちも悪くないって事ですかね。



僕が気になったのはこの部分。


別に、ふらついているわけでもなく、ピクトグラムの上をちゃんと時速25キロから28キロ位で走っています。

京都で車道を片道2キロ、合計4キロ走ったら、クラクション4回鳴らされました。けっこうびっくり。そして、ググってみたら、理由がちょっとだけわかりました – 勝間和代が徹底的にマニアックな話をアップするブログ


> ピクトグラムの上をちゃんと
> ピクトグラムの上をちゃんと

これっす。



それでは京都にあるピクトグラムを見てみましょう






はいこれ、皆さんこれ見てどう思いますか。自転車はここ走れって書いてありますよね?要は、白線内は歩行者にゆずって自転車は車道の端を走りましょうってことです。道交法的には正しい。しかし、これ両側に自転車いたらどうなりますか。ピクトグラム間は明らかに車幅より狭いです。ドライバーの皆さんどうしますか。普通、クラクション鳴らしますよね。どけって言うか、行くよ的な意味で。もちろん道交法的には鳴らしてはいけないクラクションですが、慣例として鳴らしますよね。


上の例は狭い一方通行の道の例で、幹線道路ならもちろん複数車線ありますし、一方通行の道でももう少しは幅があります。でもこのピクトグラムは都市設計に含まれていたものではなく後付けしたものですから、通常の道でも車幅いっぱいの部分を通るよう車は要求されています。幹線道路にあるピクトグラムも同じで、左側車線の左端にピクトグラムがありますが、左側車線が広いわけではないので、必然的に車は「左側車線の右側いっぱい」を走行することになります。わかると思いますけど、超怖いです。自転車も怖いし、左側車線を走る車も怖いし、右車線を走る車も怖い。多分ドライバーはみんな、このピクトグラムを忌々しく思っていることでしょう。なにしてくれんねんと。



恐怖の交差点

さらに酷いのは交差点で、普通は横断道路の交差点側に自転車通行帯ってあるじゃないですか。京都の場合その自転車通行帯は削除されてて、交差点の中に自転車の経路が設定されてるんですよ。河原町丸太町(特別市中心部というわけでもない)の風景はこんな感じです。





この状況で横断歩道を自転車が通行するとどうなるか?「交通指導員」なる人が得意満面で注意してくるわけです。横断歩道は走るなと。そりゃまあそうだけど、前後に荷物積んだおっちゃんおばちゃんも交差点の中を走らせるの?マジかよ。正気の沙汰とは思えないっす。


こういう京都の状況において、自動車が何らかのクラクションを鳴らすのは、もう仕方がないことじゃないでしょうか。ドライバーによっては悪意ある人もいますけど、自転車乗りとしては「(明らかに道交法違反だけど)あれは示威行為ではなくて注意、警告してくれてるんだ」と思うしかありません。



京都市の施策は、歩行者保護という面では成果を出しているのかも知れません。ただ理念が先走りすぎた結果、現実と整合性がとれなくなっている部分も多々あります。大抵において危ないのは自転車であるのはそうなのだけど、しかし全体の仕組み自体がそうし向けている部分もあるというのも知っておいてもらいたいかなと。勝間さん始め全サイクリストが京都の街で安全に楽しく走行できることを祈ってます。